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壁の穴

この冬は暖冬です。長野県内の諏訪湖では、全面結氷しないまま立春を迎え、水面上の氷がせり上がる「御神渡り」の出現はありませんでした。軽井沢でも暖かい日が何度か訪れ、厳冬期である1月や2月に雨が降りました。滝の周りが氷で覆われて「氷瀑」になる千ヶ滝は、現在どうなっているでしょうか?そう思って千ヶ滝遊歩道を歩き始めると、最初に目に飛び込んできたのは、公衆トイレの壁に開いた穴でした・・・。

 

 

壁のあちこちに穴が開き、穴の下は細かい傷や擦れた痕で白っぽくなっています。これはキツツキの仕業です。建物の外壁に穴を開け、内壁との隙間の空間に入り込んで、夜のねぐらにしているのです。くちばしでつついて穴を開けた時や、穴に出入りする時に、足の爪や尾羽が壁に擦れて、痕が付いているという訳です。

さらに遊歩道を歩いていくと、今度はたくさんの羽毛が散らばっていました。

 

 

1枚拾い上げてみました。

 

 

かなり大きな羽毛です。裏側に「ぴょろっ」と小さな羽毛が枝分かれして付いています。これはキジの仲間にある特徴です。森の中という環境や、茶色部分に赤みが強いことを考えると、ヤマドリの羽毛でしょう。恐らくオオタカか何かがヤマドリを襲い、ここで羽毛を引き抜いて運びやすくしてから持ち去ったのでしょう。

しばらく歩くと、今度はピッキオの井上とばったり。やはり千ヶ滝の様子を見に来て、戻ってきたところだそうです。羽毛の話をすると、「そこでヤマドリの尾羽を拾いましたよ」と見せてくれました。

 

 

なんで2本だけ・・・? もしかしたらヤマドリが襲われたのは数日前で、すでに何人かの人が尾羽を持ち去ったのかもしれませんね。

 

さて、ようやく千ヶ滝に到着しました。

 

 

滝の周辺に凍り着く氷はほとんど溶け落ちてしまいましたが、岩盤から染み出す水が凍ったつららの列は、まだ健在でした。

この千ヶ滝を目指して歩く「氷瀑探訪」は、2月17日まで開催予定です。行程は滝までの往復で約2キロ。動物の痕跡や野鳥の姿を見ながらのんびり歩くツアーですので、ご参加の程よろしくお願いします。

大塚