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ニホンカモシカの親子

急に冷え込んだ寒い朝、軽井沢野鳥の森に隣接する星野別荘地の片隅で、ニホンカモシカの親子に出会いました。すぐ近くの尾根の上から、親子でこちらを見下ろしていましたよ(1枚目の写真)。

あまりに近かったので、写真を撮っているうちに子どもが逃げ出しました。しかし母親が動かないので、子どもも少し離れた場所で立ち止まり、母親を待っているようでした。子どもの方が毛が白く、長くてフサフサしているように見えますね。

 

「ママ〜、早くいこ〜よ〜(筆者妄想)」

 

いっぽう母親は、最初の場所からまったく離れようとしません。どうやらこの場所は、親子の休み場所だったようです。そこで少し離れた場所まで下がって、親子を観察することにしました。

 

「あの人、早く立ち去らないかしら・・・(筆者妄想)」

 

母親は、まだこちらの動きを見張っています。さらにもう少し下がって見ていると、母親はその場に座り込みました。そして子供も隣に座り、親子仲良く並んで、丸くなりましたよ。そして「くちゃくちゃ」と口を動かし始めました。

 

「くちゃくちゃくちゃくちゃ・・・」

 

ニホンカモシカは反芻動物です。歩き回りながら植物を食べ、座って休憩しながら反芻するという行動パターンを繰り返して生活しています。そして反芻するときは、周囲が見晴らせる尾根や斜面に座っている事が多いようです。森の中を歩いていても、そのような場所の地面にカモシカの大きさの窪みが残されている事があります。あの場所の地面にも、きっと2つの窪みが並んでいる事でしょう。次に訪れた時、親子がお留守だったら、窪みがないかちょっと確かめてみたいと思います。

大塚

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