4月の初旬は寒い日が続き、軽井沢の春は足踏みしてしまいました。4日の朝、まだ冷え込む軽井沢野鳥の森を歩きましたよ。アカゲラ休憩所の近くで、久しぶりに青いルリビタキのオスと出会いました。
標高約1000mの軽井沢野鳥の森では、冬鳥のルリビタキ。もうしばらくすると、もっと寒い地方に渡ってしまいます。ちなみに浅間山周辺で標高の高い場所、例えば標高約2000mの高峰高原では、夏に繁殖しています。野鳥の森で冬を過ごしたルリビタキが、すぐそこの高峰高原に登るのか、それともずっと北のサハリンやカムチャツカまで渡っていくのかは判りません。このルリビタキは、どこまで行くのでしょうね。
さらに進んでいくと、ミソサザイの沢でミソサザイが苔を集めていました。ミソサザイはオスが苔で巣の外壁を作り、その巣にメスを誘い、つがいになります。今はオスが沢を移動して苔を集めながら、時々思い出したようにさえずっています。メスを呼ぶ巣はまだ完成していないので、他のオスに対する縄張り宣言なのでしょう。先回りして待っていると、目の前でさえずってくれました。
さえずるミソサザイ
1〜2回さえずると、すぐに沢に降りて移動します。ゴールデンウィークの頃には、同じ場所に止まってしばらくさえずり続けるので、ずいぶん様子が違います。おそらくその頃には巣の外壁が完成し、メスを呼ぶためにさえずっているのでしょうね。
4日も日中は気温が上がり、翌5日はとても暖かくなりました。寒い日と暖かい日を繰り返しながら、軽井沢にも春が近付いてきます。すでにツバメやイワツバメ、ウグイスが軽井沢に到着しました。あと何度か寒さを乗り越えたら、森にも夏鳥たちがやってきます。
大塚