ピッキオでは軽井沢町の委託を受けて、電波発信器を付けたツキノワグマの行動を調べています。4月16日から21日にかけて、軽井沢町内および周辺で20頭のクマの電波を確認しました。
3頭のオスが活動を開始しており、残りのオス2頭、メス15頭は、冬眠穴もしくはその周辺にいました。1999年から2012年にかけて調べた結果、オスの平均冬眠あけ日は4月17日でしたので、まずは平年並みの動き出しと言えます。ちなみに、単独メスは4月25日、冬眠中に出産したメスは5月11日が平均冬眠あけ日でした。
調査中に目視したオスグマです。約350m離れた斜面で休んでいる姿を、双眼鏡で見つけました。黒いゴマ粒のようですが、おわかりいただけるでしょうか。
冬眠あけから新緑が広がるまで、林床が見通せる2週間ほどの間は、遠方からクマをじっくりと観察できる機会があります。いよいよ、クマのシーズンが始まりました。
玉谷