メスグマの出産の有無を確認するため、冬眠穴を訪ねています。13頭中、3頭の穴で子グマの声が聞こえました。
今、子グマの体重はわずか1kg前後のはずですが、声は予想以上に大きく、穴の外にも聞こえてきます。よく聞くのは、「ジャァー」という叫び声や、お乳を飲むときに出す「ククククク…」という連続した声(音?)です。
時には、ひと気のないスギの造林地で、ひっそりと冬眠・出産していることもあります。
大きな木の根の下、岩の隙間、樹洞、古い炭焼き窯の跡など、クマが入れる大きさの穴は意外にもたくさんあります。クマの生息地では、彼らが冬眠穴から出る5月の連休明けくらいまで、こうした穴に近づかないでいただけますようお願いします。
玉谷