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野鳥調査情報(2019年5月14日)

軽井沢野鳥の森も、低い木から順に緑の葉で覆われてきました。1枚目の写真の様に、ヤブサメの姿も見つけにくくなってきましたね。そんな中ですが、毎月恒例の鳥類調査を実施しました。5月14日に確認された野鳥は以下の通りです。

キジバト(声)、ツツドリ(声)、コゲラ、アオゲラ(声)、サンショウクイ(声)、カケス、ハシブトガラス、コガラ、ヤマガラ、ヒガラ、シジュウカラ、ヒヨドリ、ウグイス(声)、ヤブサメ(声)、エナガ、センダイムシクイ(声)、メジロ、ゴジュウカラ(声)、キバシリ(声)、ミソサザイ、クロツグミ(声)、コルリ、コサメビタキ、キビタキ、オオルリ(声)、キセキレイ、カワラヒワ、イカル(声)、ホオジロ、ノジコ(声)、アオジ(声)、計31種

種類も数も多かったのですが、森の中の見通しが悪くなってきた上に、高い場所でさえずっているものも多く、声だけの確認が多い印象でした。キツツキ類の「ケッ・ケッ」という声を何度か聞きましたが、姿を見つけられず、「たぶんアカゲラなんだけど」と思いながらもアカゲラが確認できない事態に・・・。これからの季節、こんな事が多くなります。

 

オニグルミをかじるニホンリス

14日の最初に撮影したのは、ニホンリスでした。何かが動いた気配はしたのですが、反対側から聞こえる鳥の声に姿を探していると、頭上から「ジョリジョリジョリジョリ」という音が・・・。見上げるとカラマツの横枝に座って、オニグルミの殻を割ろうとかじっていました。おそらく昨年の秋に、地面に埋めて隠しておいたのでしょうね。

 

別の場所では、ヤマガラが「コツコツ」音を立てながら、切り株をつついていました。カメラを向けようとすると、何かを取り出して飛び上がりましたよ。

 

ヤマガラ

口には大きなツノハシバミの種子が・・・。ヤマガラもリスと同じように、貯食習性があります。やっぱり去年の秋から埋めておいたのでしょうね。

 

メジロのペアが低い枝にいるので見てみると、1羽が何かをつついています。

 

メジロ

枝先に残っていたクワコ(蛾)の空繭です。懸命に絹糸をほぐしています。メジロは細い枝が二股になった場所に、ハンモックのような巣を吊るします。その材料には絹糸が使われているのですが、まさにその材料を集めている所だったのです。きっと良い巣ができることでしょう。

 

調査を終えて遊歩道を降りてくると、森の入り口でコルリを見つけました。最近ここでは、若いコルリのオスによく出会います。そう思って静かに待っていると、沢に沿って目の前まで近付いてきました。

 

コルリ若オス

後頭部と肩、風切羽が、灰褐色をしています。やはり若いオスです。すべて青い羽に生え替わるには、何年くらいかかるのでしょうか?

このコルリ。日中でもよくさえずっていて、この時も目の前でさえずってくれました。まだ結婚相手がいないのでしょうか? 若造の元には、なかなかお嫁さんが来てくれないのかもしれませんね。

「ガンバレ!若者」。

大塚

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