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四国のツキノワグマ調査に参加しました

人間とクマ類との共存を目指す団体「日本クマネットワーク」では、四国に生息するツキノワグマの保全プロジェクトを行っています。その趣旨を、寄付サイト「ギブワン」のホームページから引用します。

「四国はツキノワグマの暮らす世界で一番小さな島。その四国のツキノワグマの生息確認数はわずか十数頭で絶滅の危機に瀕しています。クマは森林生態系のシンボル。時に痛ましい人身事故も起きますが,本来はおとなしい動物です。正確な現状把握と積極的な普及啓発により,この危機的状況を社会に広く認識してもらい,保全活動に対する支援者を増やすことで,保全プロジェクト立ち上げを促す流れを作ります。」

このプロジェクトは多くの方々の支援を受けて進められており、現地調査や普及啓発イベントの時には、現地で活動をされている方だけではなく、全国から関係者が集います。ピッキオもプロジェクトに賛同しており、先日は現地調査のために徳島県へ行ってきました。

 


四国の山はスギの人工林率が高く、こんなところまで?と驚くような急傾斜地にも植林されています。しかし、尾根上には落葉広葉樹林が辛うじて残されており、クマたちはそこで命をつないでいるのです。

 


痕跡調査に加えて自動撮影装置を設置し、その前に有刺鉄線をはりました。DNA解析用の体毛を有刺鉄線で採取し、月の輪模様などを撮影することによって、分布域や生息数、繁殖実態を解明するのです。上の写真は、吊るされたハチミツを取ろうと立ち上がったところを撮影され、足元の有刺鉄線に毛が引っかかった場面を再現しているところです。

 


尾根の上には立派なブナの木がありました。ブナが実をつけ、その実をクマが食べる・・・幾度ともなく繰り返されてきた営みがこれからも続いていくことを願います。

玉谷

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