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野鳥調査情報(2019年6月13日)

梅雨の晴れ間の6月13日、毎月恒例の鳥類調査を実施しました。木の葉が茂り、野鳥の姿は見つけにくくなりましたが、所々でさえずりが聞こえます。どんぐり池手前のコルリがさえずっていたので姿を探すと、飛んでいる蛾を空中キャッチして、低い場所に降りてきました。さらに、地面を歩くメスを追いかけます。そして今度は虫を探しながら地面をこっちに近付いてきました。

 

コルリ♂

 

さらにどんどん近付いてきて、目の前の倒木に乗りました。なんとかシャッターを切りましたが、あまりに近くて尾羽が画面からハミ出してしまいました(涙)。

 

コルリ♂

 

このコルリ。今年はずいぶん写真を撮らせてくれました。餌を運んでいる姿を見ていないのですが、子育ては上手くいっているのでしょうか?

さて、この頃までは調査も順調だったのですが、8時頃からエゾハルゼミが大合唱を始め、鳥の鳴き声が聞こえない・・・。結果は以下の通り、先月よりもかなり少ない種類しか確認できませんでした。

カルガモ、アオバト(声)、ホトトギス(声)、コゲラ(声)、コガラ、ヤマガラ、ヒガラ、シジュウカラ、ヒヨドリ、ウグイス(声)、ヤブサメ(声)、エナガ(声)、センダイムシクイ(声)、メジロ(声)、キバシリ(声)、ミソサザイ、コルリ、コサメビタキ、キビタキ(声)、オオルリ、ホオジロ(声)、ガビチョウ(声)、計22種

珍しく、ガビチョウがさえずっていました。ガビチョウは特定外来生物に指定され、軽井沢町内でもあちらこちらで鳴声が聞こえます。野鳥の森では稀に見かける程度ですが、今後増えないといいですね。

ミソサザイ休憩所の近くでは、ミソサザイがさえずっていました。ここのオス、ゴールデンウィークの頃にある日突然、尾羽が無くなってしまいました。恐らく天敵に襲われた際に、尾羽をつかまれて抜け落ち、本体は生き延びたのでしょう。姿を探すと、まだ尾羽は短いままでした。次の換羽まで生えてこないのでしょうか?

 

尾が無いミソサザイ

 

少し下流では、オオルリのさえずりが響いていました。でもちょっと変です。「ヒ〜・リ〜・リ〜リ〜」「カッ・カッ」と、地鳴きを交ぜてくるのです。念のため姿を確認すると、やはり茶色いメスでした。オオルリのメスは、外敵が巣やヒナに近付くと、よくこの声を出すのです。長居は無用です。さっさと通過しました。

 

ヒガラ

 

イモムシを口いっぱいにくわえたヒガラに出会いました。どうやら草むらに隠れた木の根元に巣があるようです。場所を確かめたいところですが、ここはじっと我慢です。

調査後、朝は逆光で様子がよく見えなかったコサメビタキの巣を、確認に立ち寄りました。もうかなりヒナが成長していて、巣からあふれ出しそうです。時々羽ばたきの練習をしていましたよ。親鳥が数分おきに虫を運んでいました。

 

コサメビタキの巣

 

このヒナたちも、あと数日で巣立つのでしょう。今日は巣立ちビナを連れたコガラの家族群にも出会いました。これから森の中は、巣立ったヒナたちで満ちあふれます。しかし葉が茂っているので、意外なほどその姿には出会いません。ゆっくり注意深く歩いていれば、まだあどけない巣立ちビナに会えるかもしれませんよ。

大塚

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