前回に引き続き、6月19日に軽井沢野鳥の森で撮影した虫を紹介しましょう。上の写真のような、草の茎についた泡のかたまり。梅雨時に目立ち、「何かの卵ですか?」とよく聞かれます。その正体は「アワフキムシ」。中には幼虫が隠れていて、針のような口を草に刺して汁を吸い、あまった水分に老廃物や分泌物を混ぜ、吐く息で泡立てて自分の姿をすっぽりと覆ってしまいます。この泡を指でそっとすくい取ると、中から小さな幼虫が姿を現しますよ。
サカハチチョウ
翅に漢字の「八」が上下逆かさに描かれているので「逆八蝶」。成虫が春と夏の年2回発生し、春型と夏型では、翅の模様がずいぶん異なります。ちなみに今飛んでいるこの写真のタイプは「春型」です。
アカスジキンカメムシ
丸っこいオレンジ色の虫を見つけました。よく見るとカメムシで、うっすらと模様があります。どうやら羽化直後で、まだ色の薄い「アカスジキンカメムシ」のようです。しばらく経ってから再び見に行くと、すっかり色が変わって、アカスジキンカメムシ本来の、金緑色に赤いストライプが入った姿になっていました。
大きくて美しい、見た目にも立派なカメムシです。臭いも立派・・・かどうかは、ちょっと試してみないと判りません。
大塚