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梅雨時の虫たち3

まだまだ今の季節の虫たちを紹介しますよ。

上の写真はウラジャノメ。ジャノメチョウの仲間は、翅の裏に蛇の目模様が並んでいます。小鳥が食べようと襲いかかった時、目玉模様のある場所を頭だと思ってついばみ、チョウは翅がちぎれて逃げ延びることができるのだと言われています。確かに翅の先が小鳥のくちばしの形に切り取られたチョウの姿をよく見かけますが、アゲハチョウやシジミチョウの仲間には、こんなにたくさんの目玉模様はありません。偽の頭を描くなら、目玉模様は一対だけで良いはずです。なぜジャノメチョウの仲間は、目玉模様だらけなのでしょうね?

 

イチモンジチョウ

 

木漏れ日が当たる葉の上で占有行動をするイチモンジチョウ。近くにいた他のイチモンジチョウが接近すると、勢いよく追い払っていました。おそらくオスで、メスが通りかかるのを待ち構えているのでしょう。「一文字蝶」の名前は、翅を開いていると判ります。

 

イチモンジチョウ

 

都合の良いことに別の場所で、翅を開いて地面で吸水するイチモンジチョウに出会いました。黒っぽい地に白い線が1本入っているように見えることが、名前の由来となっています。

草の上で、イモムシに口を刺しているカメムシを見つけました。

 

アカアシクチブトカメムシ

 

肉食性の「アカアシクチブトカメムシ」です。金緑色の「アオクチブトカメムシ」は割とよく見るのですが、こちらはあまり見る機会がありません。どちらもイモムシを獲物にするカメムシです。今回犠牲になったのは、ハバチの幼虫でした。小鳥にも食べられ、他の虫にも食べられ、イモムシは大変ですね。

大塚

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