まだまだ梅雨空です
軽井沢は梅雨空が続いています。7月5日、時々霧雨が降る中、軽井沢野鳥の森の遊歩道を巡回しました。今年の梅雨は雨の降りかたが激しいため、所々、遊歩道の浸食が進んでいる場所があります。歩くときには足元にご注意ください。
さて、5日に開花が確認された植物は以下の通りです。
草の花:ムサラキツメクサ、ヒメジョオン、ヒレハリソウ、アカショウマ、ウマノミツバ、ダイコンソウ、サワギク、キツリフネ、キツネノボタン、イガホオズキ、カルイザワテンナンショウ、マムシグサsp.、カラマツソウ、ヤマブキショウマ、ギンリョウソウ、ハエドクソウ、ミゾホオズキ、ヒメヘビイチゴ、ヤエムグラ属sp.(見つけた順)
木の花:スイカズラ、クリ、シモツケ、ナワシロイチゴ、ハシドイ、サルナシ、イボタノキ(見つけた順)
今回は木の花をいくつかご紹介しましょう。まずはシモツケ。高さ1m程の背丈が低い木です。広場や林道脇の日当たりが良い場所で、ピンク色の花をたくさん咲かせて目立ちます。私はこの花を見ると、どうしても「桜でんぶ」を連想してしまいます。
ナワシロイチゴはさらに背丈の低い木で、地面を這うように伸びて広がります。ピンク色の花弁はあまり広がりませんが、トラマルハナバチが無理やり顔を突っ込んで蜜を吸う姿をよく見かけます。もしかすると、雨で花粉が流れないように、花弁で覆っているのかもしれませんね。写真右から2番目の花は花弁が少し開いていますが、雄しべはもう枯れています。花粉を出し終わると花弁が開く仕組みなのでしょうか?
木性つる植物のスイカズラが、白い花を咲かせていました。じつは次の写真のように、黄色い花もあります。
中央のひとつだけ白いですね。咲き始めは白いのですが、日が経つと黄色く変色してくるのです。そしてこの写真を撮影していると・・・突然!
トラマルハナバチが白い花に訪れ、蜜を吸っていきました。この時、左右の黄色い花には止まりませんでしたよ。
ハチは色が見分けられると言われていますから、おそらく白い花を選んで訪花しているのでしょう。他の植物でも、花の色が変化する例がいくつもあるのですが、それらは訪花昆虫に「この花にはもう蜜がないよ」と教えていると考えられています。「だったらさっさと散らせてしまえば良いのに・・・」とも思いますが、古い花も含めてたくさん花が咲いていることが、飛んでいる虫を近くに惹きつけるには有利なのでしょうね。
ヤマアジサイの上で、アオハムシダマシという昆虫が歩き回っていました。5日に見た限りでは、ヤマアジサイはまだつぼみばかりでしたが、もうすぐ咲き始めそうです。白い萼片がずいぶんと目立ってきました。
大塚