ギンリョウソウも咲き始めました
軽井沢は相変わらずの梅雨空です。前回に引き続き、7月5日に軽井沢野鳥の森の遊歩道周辺で確認した開花植物の中から、草花をいくつか紹介しましょう。1枚目の写真はギンリョウソウ。白銀の姿は葉緑素を持たず、光合成で栄養を作ることができません。樹木と共生している菌類(キノコ)に共生し、間接的に他の樹木が光合成によって作った養分をもらっているのだそうです。
7月に入り、夏の花も咲き始めました。まずは黄色いダイコンソウ。
ダイコンソウ
花の中心にある緑色のめしべは、花が終わると柱頭が伸びてトゲトゲの実になります。種子が引っかかって運ばれる「ひっつき虫」なのですが、それが観察できるにはもうしばらくかかりそうです。
よく似た白い花が2種類咲き始めました。アカショウマとヤマブキショウマです。
アカショウマ
ヤマブキショウマ
どちらも白い小さな花が穂になって咲きますが、大きさがずいぶん違います。花弁の形でも見分けることができますよ。
キツリフネ
キツリフネも咲き始めました。森には赤紫色の花を咲かせるツリフネソウもありますが、そちらが咲くのはまだ先のようです。
イガホオズキ
とても地味なイガホオズキ。萼のあたりがトゲトゲしていますが、そのまんまトゲトゲの実になります。こんな感じ・・・。
イガホオズキの実
そして今、おそらく一番多く咲いているのが、この小さいとてつもなく地味な花です。
ウマノミツバ
白い五弁花ということですが、花びらが見えません・・・。食用にならないミツバなので「馬のミツバ」なんだそうです。キツリフネやクサコアカソなどの先端がカモシカに摘み取られているのを見かけますが、ウマノミツバは食べられた痕を見た記憶がありません。果たして馬は食べるんでしょうか?
大塚