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オシドリ親子がやってきました

ピッキオ前に広がるケラ池に、オシドリの親子がやってきました。お母さんと7羽のヒナたちです。もう母親とあまり変わらない大きさにまで成長しているので、ぱっと見、どれがお母さんか判りにくいのですが、ヒナたちはまだ風切羽が伸びていないので、お尻がつるんと丸出しになっています。

 

オシドリ母さん

 

こちらはヒナたちを引率するお母さん。おしりの上に、長い風切羽がクロスしています。1枚目の写真に写るヒナと比べてみましょう。また、観察していると、ヒナたちが盛んに草をついばんで食事しているのに対し、お母さんは周囲を見張るようにじっと浮かんでいたり、接近するカルガモに威嚇したりと、ヒナをガードするような行動をしている時間が多いようです。

ところで、お父さんは何をしているのでしょうか?「オシドリ夫婦」と言いますが、夫婦仲が良いのはメスが卵を抱き始める頃まで。ヒナが孵る頃には、もう何処かへと立ち去ってしまうのです。つまり、子育てをするのはメスだけ。しかしオシドリのヒナは、孵化するとすぐに歩き始め、自分で食事することができるので、メス1羽だけでも充分子育てができるようです。

そのオシドリが営巣するのは、高いところにある樹洞です。時々、ムササビ用にかけてある巣箱に営巣することもあり、今年も何カ所かで産卵が見られました。しかし結局、卵の数が増えず、卵を温めるまでには至りませんでした。このお母さん、どこに営巣していたのでしょうね。

 

不意にカラスたちが騒ぎ出し、カルガモの1羽が「グェ〜」「グェ〜」と大声で鳴き始めました。カモたちは食事をやめて、見通しの良い池の中央に集まり、さかんに上空を気にしています。私からは見えませんが、どうやら猛禽類が出現したようです。オシドリのヒナたちも、池の中央に集まってきましたよ。

 

オシドリのヒナたち

 

写真は少し落ち着いてきた頃で、他の3羽は離れてしまいました。ところで、ヒナはみんな灰色で、まだオスメスの区別がつきません。オスは冬になったら羽毛が生え変わり、あの美しい姿に変わるのでしょうか? でもその頃にはケラ池を離れ、集団越冬地となる山あいのダム湖などに移動してしまいます。

大塚

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