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虫たちの季節到来

梅雨が明けて天気が良いと、昆虫たちの活動も活発になります。今回も前回に引き続き、7月31日に撮影した写真から昆虫たちを紹介しましょう。まず1枚目は、ヤマアジサイの花の上で見つけたヨツスジハナカミキリ。名前の通り、背中(前翅)に4本のすじ模様があり、花に集まるカミキリムシです。見ていると、さかんにおしべから花粉をなめとっていました。

 

オオスジコガネ

 

コガネムシの仲間をよく目にするのも今の季節です。写真はオオスジコガネ。前翅に縦のすじがあるのですが、こちらは模様ではなく、表面が盛り上がってすじになっています。近い仲間のスジコガネやキンスジコガネも見ることがありますが、子供たちからはみんなまとめて「カナブン」と呼ばれてしまいます。コガネムシの仲間は「前翅を開いて飛ぶ」「葉をムシャムシャ食べる」「断面が丸くコロコロしている」などの特徴で、カナブンと区別できます。

 

スジグロシロチョウの仲間

 

キツネノボタンに、スジグロシロチョウの仲間が訪れていました。この仲間は本州にスジグロシロチョウとヤマトスジグロシロチョウの2種類が生息し、ぱっと見では区別が難しいそうです。でも子供たちにかかれば、みんなひっくるめて「モンシロチョウだ!」となります。しかし実は、モンシロチョウは主にキャベツなど栽培種のアブラナ科植物に産卵するため、畑の周辺など開けた環境で見つかり、森では見つかりません。森で見つかるのはほとんどスジグロシロチョウの仲間で、野生のアブラナ科植物に産卵します。

 

スジボソヤマキチョウ

 

小瀬林道で、スジボソヤマキチョウが地面に降りて吸水していました。近づくと飛び立ってしまいましたが、近くの葉の上に止まってくれましたよ。この個体はまだ羽化してそれほど日が経っていないようです。無事に生き残ればこのまま秋まで活動し、越冬して翌春まで生き続けます。1年間の生涯のほとんどを成虫で過ごす、長生きなチョウなどです。

大塚

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