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盛夏の花々

軽井沢は梅雨が明けてから、毎日暑い日が続いています。軽井沢野鳥の森では、この暑さを待っていたかのように、夏の花が次々と咲き始めています。上の写真はフシグロセンノウ。大きな朱色の花が風に揺れ、森の中でとても目立ちます。この花が咲くと、夏の訪れを実感します。8月6日に遊歩道を巡回したので、その際に開花を確認した花を紹介しましょう。

草の花:キツネノボタン、ダイコンソウ、エゾハタザオ、オオバコ、ハエドクソウ、ミツバ、クサコアカソ、ヒメジョオン、ミズヒキ、ヌスビトハギ、ミツバフウロ、クサアジサイ、ヤマウド、ヒヨドリバナ、ヤエムグラ属sp.、イタドリ、ノブキ、キツリフネ、ツリフネソウ、ウマノミツバ、ウバユリ、ミゾソバ、フシグロセンノウ、ハナタデ、シデシャジン、キンミズヒキ、イヌトウバナ、ミツモトソウ、ナンテンハギ、ヤマハッカ、ムラサキツメクサ、シロツメクサ、セイヨウタンポポ、ゲンノショウコ、オニノヤガラ、ソバナ、ヤマホタルブクロ、シシウド、メタカラコウ、チダケサシ、ヤマニガナ、トモエソウ、タケニグサ、キオン、ヤマブキショウマ、シオデ、ユウガギク、オミナエシ、ミヤマヤブタバコ、ミヤマタニソバ、サワギク(見つけた順)

木の花:ボタンヅル、ノリウツギ、ヤマハギ(見つけた順)

 

今の季節、あちこちの庭先でヤマユリの花を見かけるのですが、野鳥の森で見るのは、このちょっと地味なウバユリばかりです。

 

ウバユリ

 

軽井沢には、花が2〜3個だけ咲く「ウバユリ」と、花が10〜20個も咲くウバユリの変種「オオウバユリ」の両方が生息しています。変種の間では交雑も可能という事ですが、すぐ近くで暮らして交雑が進んでいったら、中間的な性質のものが増えそうなものです。一体どのような仕組みで、両者が共存しているのでしょうか?もし交雑していないとすれば、それは「別種」になるのですが・・・。

 

ミゾソバ

 

ミゾソバのピンク色の花も咲き始めました。場所は小瀬林道沿いの、湧き水が流れる溝の周りです。溝に生え、蕎麦に似た植物だから「溝蕎麦」。名前が特徴をよくあらわしています。

 

トチバニンジン

 

トチバニンジンが赤い実を付けていました。朝鮮人参と近い仲間で、見た目もよく似ていますが、根の形が異なるそうです。こちらも薬用植物として利用されるそうですよ。ただ、多く生えている植物ではないので、見つけてもそっと見守っていただけるとうれしいです。

これから9月の上旬にかけてが、最も花の種類が多くなる季節です。野鳥の繁殖期が終わり、鳥の声がめっきり少なくなった野鳥の森。花々を愛でながら歩いてみてはいかがでしょうか。

大塚

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