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ハチとトモエソウ

アカゲラ休憩所の前に広がる伐採地。ここでは冬鳥のベニマシコなど、草の実を食べる野鳥のために、草地を維持しようとしています。その草地には様々な野草が生育していて、今の季節ならヤマウドやシシウド、キオンなどが咲き誇っています。先日の鳥類調査の際、その中にトモエソウの花を見つけました。

上の写真のように、トモエソウは花弁がカーブして巴紋のようになっている事から名付けられています。直径5センチ以上ある大きく立派な花ですよ。これは草むらに分け入って撮影したのですが、はじめは遊歩道から望遠レンズで撮影していました。その際、次々とハチが訪れているのが見えました。

 

トモエソウとハチたち

 

背中がオレンジ色の大きなハチはトラマルハナバチです。そのすぐ下と花の中にも、種類は判りませんが2匹の小さなハチが見えます。次々と訪れるところをみると、ハナバチ類が花粉を運んでいるようです。おそらく花蜜を吸うために雄しべの茂みに分け入ることで、体に花粉が付着するのでしょうね。

何枚も写真を撮っていると、偶然にも面白い瞬間が写りました。

 

「あら、失礼!」

 

トモエソウから飛び去るトラマルハナバチが、排泄をする瞬間です。

花蜜を集めて巣に持ち帰るトラマルハナバチの働きバチ。体内には蜜胃と呼ばれるタンクがあり、そこに花蜜を貯めて巣に帰ります。一方で自分が飛び回る栄養源としても花蜜を吸っていますから、栄養分を摂取した後のあまった水分は、軽量化のためにも頻繁に排泄しているのでしょうね。「これで軽くなったから、もう少し蜜を持って帰れるかしら・・・」そんな事を考えているかもしれません。

大塚