花も夏から秋へ
8月もあとわずか・・・というタイミングで、もう秋雨の季節となってしまいました。軽井沢は一気に涼しくなり、朝夕は長袖が欲しい程です。そんな秋の気配漂う8月27日、軽井沢野鳥の森の遊歩道を巡回しました。
1枚目の写真はフシグロセンノウのアップです。8月上旬から咲き始めていましたが、遅れて咲く株もあって、まだその姿を楽しむことができます。
同じ株の全体を写したのがこの写真です。暗い森の中、すっと伸びた茎の先に、大きな花をつけています。花の重みで倒れてしまうこともあります。
この日は他に、以下の花が観察できました。
草の花:ユウガギク、ミズヒキ、キツネノボタン、ノブキ、ハナタデ、イタドリ、ノコンギク、ヤマウド、ミツバフウロ、オトコエシ、ヒヨドリバナ、イヌタデ、ヒメジョオン、ミゾソバ、ツリフネソウ、ミヤマタニソバ、ダイコンソウ、イヌトウバナ、オタカラコウ、ハエドクソウ、キオン、シシウド、フシグロセンノウ、コバギボウシ、キバナアキギリ、ヌスビトハギ、キンミズヒキ、ツユクサ、ヤマゼリ、オオブタクサ、キツリフネ、ムラサキツメクサ、ゲンノショウコ、シロツメクサ、ハキダメギク、チヂミザサ、オトギリソウ、セキヤノアキチョウジ、トネアザミ、クルマバナ、シラヤマギク、ヤマホタルブクロ、シロヨメナ、ミヤマヤブタバコ、ヤマハッカ、カワミドリ、ハンゴンソウ、シラネセンキュウ、クサコアカソ、メマツヨイグサ、ミズタマソウ、ヤマニガナ、シデシャジン、オミナエシ、ソバナ(見つけた順)
木の花:ボタンヅル、ヤマハギ、タラノキ(見つけた順)
夏の高原を彩るシシウドも花ざかりです。写真の株は、中央の花序(花の集まり)がもう咲き終わっていますが、入れ替わるように周囲の花序が順番に咲き、株としては長い期間咲き続けます。花を咲かせるまで何年もかかる多年草ですが、開花・結実するとその株は一生を終え、枯れてしまいます。
野菊の仲間も咲きそろってきました。識別が難しいグループですが、その中にあってこのシラヤマギクは簡単に見分けられます。写真のように、茎の下の方から出る葉がハート型なら、シラヤマギクです。
黄色い花を咲かせるキオンも咲いています。アカゲラ休憩所前の伐採地には、よく似て巨大なハンゴンソウも咲き始めました。キク科植物の花が多くなると、秋の訪れを感じます。
大塚