ピッキオでは「空飛ぶムササビウォッチング」の準備として、巣箱にムササビが入っているかを毎朝チェックしています。樹上に掛けられた巣箱の中には、暗視カメラが仕掛けられていて、その映像を接続したモニターを通して確認します。そしてその晩のツアーで、どこの巣箱のムササビを観察するか決定するのです。
今年は夏に出産したムササビがいました。その巣箱をチェックすると、寝ている母ムササビの上で、遊んでいる仔ムササビの姿が見られました。
ムササビは夜行性なので、日中のほとんどの時間は巣箱の中で寝ています。しかし一日じゅう巣の中で暮らしている仔ムササビは、あまり昼夜に関係なく活動しているようです。
仔ムササビが、巣箱の内壁をよじ登ってきました。
そして天井に設置された暗視カメラを「スン・スン」嗅いでいます。
さらに、カメラを覗き込んで(?)いるようです。
仔ムササビは、時にカメラをかじり、電気コードを切断してしまう事もあります。一応、対策はしているのですが、こんな姿を見ると、ちょっとドキドキしてしまいます・・・。
この仔ムササビ、もう巣口から顔を出すこともあります。しかし、外に出るようになるには、まだしばらくかかりそうです。その頃には、ちゃんと夜行性になっていると思いますよ。
大塚