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秋のキビタキ祭り

軽井沢野鳥の森ではこの数日、キビタキの姿をよく目にします。そこで午前中の短い時間、カメラを担いでキビタキを捜しに森を歩きました。あまり良い場所には止まってくれませんでしたが、オスとメスの写真を撮ることができましたよ。

今は秋の渡りの季節。渡り鳥たちが、北の繁殖地から南の越冬地へと移動する時期なのです。野鳥の森では、数日前までクロツグミやマミチャジナイが賑やかでした。それがいつしか静かになり、今度はキビタキが森のあちこちで「ヒッ・ヒッ・ヒッ・ヒッ」と鳴き交わしています。

 

キビタキ♂

 

鳴き声を頼りに捜していると、時々追いかけ合うキビタキに出会います。どうやら餌場をめぐって争っているようです。見つけたキビタキのオスは、地面近くの枝に止まっていました。

時々地面に舞い降りて、何かをついばんでいます。観察していると、地面に落ちたミズキの実を食べていることがわかりました。しばらく枝でじっとしていると、不意に口から種子を吐き出します。ミズキの種子は、キビタキの腸を通過して排泄するには、大きすぎるようですね。これではせっかく丸呑みにされた種子も、遠くまで運ばれそうにありません。

 

キビタキ♀

 

近くにはメスの姿もありました。メスも「ヒッ・ヒッ・ヒッ」と鳴き交わして、他のキビタキを追い払っています。東南アジアまでの長旅に備えるには、たくさんの栄養を蓄える必要があります。食物をめぐる争いには、オスもメスも関係ないのでしょう。

 

大塚