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ベニマシコ入ってます


ピンク色の姿が人気のベニマシコ。繁殖期は北海道より北の地域で暮らし、冬になると本州以南に渡ってきます。軽井沢野鳥の森にも毎年、数羽が渡来して冬を過ごします。

よく出会うのは、アカゲラ休憩所前の草地です。でも、なかなか出会えない。草むらや藪に潜り込んで、静かに植物の小さな種子をついばんでいると、姿を見つけることが難しいのです。通るたびに「いないかなぁ?」と探すのですが、今年は何度か声を聞いたものの、姿を見つけられていませんでした。

先日も「いないかなぁ?」と草地を眺めていると、低く直線的に飛んで枝に止まった小鳥がいました。

 

モズ♀

 

モズのメスです。枝に止まると、尾羽をくるくる回しながら下を見ています。そうやって虫などの獲物を探すのです(尾羽くるくるの意味はわかりませんが・・・)。しかしもう、季節的に虫は見つからないでしょう。実はモズ、小鳥やネズミを襲うこともあります。虫が少なくなった冬の時期は、そのような獲物を狙うことが多いかもしれませんね。

しばらく下を見ていたモズが、諦めたのか飛んで行きました。すると茂みの中からベニマシコが飛び出し、「ピッポ・ピッポ」と鳴きながら枝に止まりました。それが1枚目の写真です。モズの姿を見つけて、辺りを警戒し始めたのです。鳴き声をあげるのは、周囲の仲間に危険を知らせる意味と、モズに「もうあなたの存在に気づいているので、狙っても無駄ですよ」とアピールし、攻撃を避ける意味があるのでしょう。

しばらくしてまた同じ場所を通ると、また「ピッポ」という声が・・・。姿を探すと、今度は茶色いベニマシコが、茂みの中でスイカズラの種子を食べていました。

 

ベニマシコ♀

 

茶色いのはメスのベニマシコです。鮮やかなピンク色は、オスだけが持つ色なのです。ちなみにオスのピンク色は、夏の繁殖期にはドギツい赤に変化して「可愛さ半減」です(注:あくまでも筆者の主観)。

ともかくも、今年もこの草地に、複数のベニマシコが渡来していることを確認できました。皆さんも是非探してみてくださいね。タイミングが良ければ、見える場所に出てきてくれるかもしれませんよ。

大塚

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