星野温泉トンボの湯の周りは、芝生の広場になっています。朝、ここにはよく野鳥が降り立っているのですが、先日は何か大きめの野鳥が地面をつついていました。接近してよく見ると、それはキツツキの仲間のアオゲラでした。
地面をつつくアオゲラ
アオゲラは、全長約29センチある大型のキツツキです。背中が緑色をしているところから、青ゲラと名付けられました。そう、信号機と同じで、緑色は「青」なのです。
キツツキというと、木にしがみついて幹や枝をつついている印象があります。そうやって樹皮の裏側や材の中に潜む昆虫をほじくり出して食べているのですが、実は意外なほど地面にも降りてくるのです。地表に半分埋もれた倒木を、馬乗りになりながら叩き割っていることもありますし、特にアオゲラは、地面に降りてアリを食べることが知られています。しかし地面に霜が降りている冬の寒い朝、深させいぜい2センチほどの地中に、アリが見つかるのでしょうか?
くちばしが枯葉を貫通・・・
アリは巣の奥、地中深くでじっとしているでしょう。土の中には他にも、芝の根を食べるコガネムシや蛾、ガガンボの幼虫、地表の枯れた植物を食べるトビムシ類、クモ類も冬眠しているかもしれません。その辺りを狙っているのでしょうか?「何を食べているか写るかもしれない」そう思って何枚もシャッターを切りましたが、結局それらしいものは写らず、何を食べているのかは判りませんでした。
大塚