野鳥調査情報(2020年2月19日)
軽井沢のシンボル浅間山も、すっかり薄化粧になりました。軽井沢野鳥の森は、一旦ほとんどの雪が溶けましたが、2月18日の朝に新たに降った雪が、日陰にわずかに残っています。遊歩道はこのところの暖かさで、凍み上がった地面が所々で溶け落ちてデコボコになっていますので、歩く際は足元にご注意ください。
さて、2月19日の朝、恒例の鳥類調査を実施しました。確認した野鳥は以下の通りです。
コゲラ、アカゲラ、アオゲラ、カケス、ハシブトガラス、コガラ、ヤマガラ、ヒガラ、シジュウカラ、エナガ、ゴジュウカラ、キバシリ(声)、ツグミ(声)、カワラヒワ(声)、マヒワ(声)、ベニマシコ、イカル、ホオジロ、計18種類
寒い朝でしたが、カラ類やホオジロがさえずり、キツツキのドラミングが森に響いていました。一方でカラ類の大きな混群には出会いませんでした。春が近づいて、ちょっと鳥の動きが変わってきたかもしれません。結果としては、確認できた種類も数も少なめの調査となりました。
調査が終わり、アカゲラ休憩所で持参したアンパンと水筒のお茶で休憩。ミソサザイの沢へ降りて帰途につきました。小瀬林道に突き当たると、正面のハルニレにゴジュウカラがいましたよ。
ちょこまかと動き回ってなかなかピントが合わせられなかったのですが、なんとか決めポーズを撮らせてくれました。
ゴジュウカラを撮影していると、頭上の高いところから「チリリリ」「チリリリ」とか細い声が聞こえてきました。見上げると、斜面の上の方から小鳥の群れがパラパラと降りてきます。ヒレンジャクです。なんで調査中には降りてこなかったのでしょう!! 待っていれば、湯川まで水飲みに降りてくるかも・・・。すると突然、「チーッ」という鋭い声を発して、2羽の小鳥が頭上を飛び越えて行きました。
なんとオオマシコです。真っ赤な成鳥のオス1羽と、ほんのり赤いメスタイプ(メスor若いオス)1羽。とりあえず手前のメスタイプにカメラを向けました。距離約15m。ちょっと遠かったので、写真はかなり拡大して掲載しています。う〜ん、それでもかなり警戒していますね。結局オオマシコたちは、すぐに湯川の対岸へ飛んで行ってしまいました。
その間ヒレンジャクたちは、頭上のヤドリギで実をついばんでいました。そして思惑通り、湯川に降り始めましたよ。
ヤドリギに集まるヒレンジャクは、何故か定期的に水を飲みます。あのネバネバの実を食べると、喉が乾くのでしょうか? それとも口をゆすぎたい? とにかく、樹冠のヤドリギから川にかぶさる枝まで舞い降りると、水辺の安全を確認して岸辺に降り立ちます。そして水を飲み終えると、一気に樹冠まで飛び上がって戻るのです。私が立っている小瀬林道から写真が撮れるチャンスは、川にかぶさる枝に止まった瞬間だけ。10羽前後の群れが水飲みを終わるまでほんの数分、なんとか1枚だけ撮影することができました。手前の枝がちょっと残念ですね。
オオマシコにヒレンジャクと、レアもの2種類を確認したものの、調査終了後なので調査データには集計されません。このままでは、今シーズンに確認したことさえ忘れられてしまうかも・・・。せめてこのブログに書き残しておきましょう。
大塚