野鳥にも春が来ています
軽井沢も、そろそろ夏鳥が渡来する季節になりました。一足早く、平野からの国内移動組が到着し始めましたよ。4月4日にはウグイスのさえずりを、8日にはメジロ、9日にはアオジの姿を確認しました。
4月7日に軽井沢野鳥の森の遊歩道を巡回した際に、ミソサザイの沢でいくつかの野鳥を撮影することができました。1枚目の写真は、尻尾をフリフリしているミソサザイのオスです。さえずっては移動を繰り返していましたよ。よく見ていると、その先にはもう一羽のミソサザイが・・・。
こちらのミソサザイは、細い繊維状のものを口にくわえています。そして沢沿いの穴の中へ・・・。どうやら造巣中のメスのようです。ミソサザイはオスがコケで巣の外壁を作り、そこにメスを誘ってつがいになるそうです。メスは巣の内装を完成させてから産卵。今はちょうど、その内装工事中のようですね。つまりここのなわばりのオスには、めでたくお嫁さんが来たようです。
堰堤の上で、カワガラスが虫を何匹も口にくわえて右往左往していました。どうやら私を警戒しているようです。きっとこのカワガラスは巣のヒナに虫を運ぶ途中で、私がいるために巣に帰れないでいるのでしょう。何枚か撮影させてもらって、すぐにその場を離れました。口にくわえているのはカゲロウの成虫のようです。カワガラスというと水生昆虫、つまりカゲロウなどの幼虫をヒナに与えているイメージがありますが、べつに成虫だって食べますよね・・・。
ここのカワガラスのつがいはまだ育雛中のようですが、トンボの湯のすぐ横で営巣していたつがいは、3月中にヒナを巣立たせてしまいました。時々湯川から、食べ物をねだるヒナの声が聞こえてきますよ。
ミソサザイの沢には、キセキレイのペアもいました。「チチン・チチン」と鳴きながら上流や下流へ飛び去ってしまうので、なかなか近くに来てくれないのですが、この時は1羽が枝に乗って、私が通り過ぎるのを待ってくれました。彼らはこれから巣作りでしょうか?
ピッキオが掛けた小鳥用巣箱にも、シジュウカラやヤマガラが物件探しに来始めています。小鳥たちが賑やかになる季節。皆さんも、庭や近所に来る野鳥を観察してみてはいかがでしょうか?水浴び場を作ったり巣箱を掛けることで、庭に野鳥を呼ぶこともできます。巣箱で子育てをしてくれたら、その様子をリビングから観察することだってできますよ。
大塚