ACCESS

右巻き?左巻き?それが問題だ・・・

梅雨ですね。

雨上がりの森で、濡れた木の幹を這うカタツムリを見つけました。軽井沢ではあまりカタツムリを見ないのですが、時々見つけるカタツムリは殻が5センチ近くもあったりして、その大きさに驚きます。この時の個体は殻が3センチ程度でしたが、とにかく久しぶりの出会いでした。

 

チャイロヒダリマキマイマイ

 

調べてみると、どうやら「チャイロヒダリマキマイマイ」のようです。ヒダリマキマイマイの亜種で、関東・中部地方の山地に分布するそうです。ところで名前の由来にもなっている「左巻き」。どのように「左巻き」なのでしょうか?なんでも殻の成長する向きだそうで、上から見た時に中心から入り口に向かって、右巻きか左巻きかで区別するのだそうです。

カタツムリは陸上に棲む巻貝ですが、実は巻貝の中で、左巻きは少数派なのだそうです。では他のカタツムリは本当に右巻きなのか?そう思って記憶を頼りに私のスマホを探すと・・・ありました。右巻きのカタツムリの写真。

 

ミスジマイマイ(2018年8月、上河内SAで撮影)

 

カタツムリは雌雄同体の生物ですが、繁殖のためには他個体と精子の受け渡しをしなければなりません。その時、巻き方が違うと上手に交配ができないそうです。右巻きが大多数のカタツムリ界において、なぜ左巻きのカタツムリが生まれ、数を増やすことができたのか?それは進化上の謎でした。

現在では、カタツムリを捕食するヘビが右巻きのカタツムリを食べやすいように進化し、右巻きのカタツムリが減ることで、突然変異によって生じた左巻きのカタツムリの割合が増え、別種へと進化したと考えられています。カタツムリ喰いのヘビは熱帯地域に多く、軽井沢にはいませんから、遠い昔、彼らの先祖の故郷で起きたことなのでしょう。それから長い年月が経ち、遠く離れた軽井沢の地では、何故か左巻きのカタツムリが幅を効かせているのです。

大塚