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野鳥調査情報(2020年7月17日)

 

梅雨がなかなか開けませんね。7月17日、毎月恒例の鳥類調査を、時々小雨が降る中で実施しました。確認できた野鳥は以下の通りです。

アオバト(声)、コゲラ、アオゲラ、サンショウクイ(声)、コガラ、ヤマガラ、ヒガラ(声)、シジュウカラ、ヒヨドリ、ウグイス(声)、ヤブサメ、エナガ(声)、センダイムシクイ(声)、メジロ(声)、ゴジュウカラ、キバシリ(声)、クロツグミ(声)、コルリ、コサメビタキ、キビタキ(声)、オオルリ、イカル(声)、ホオジロ(声)、ガビチョウ、計24種類

野鳥の繁殖期も終わりに近づいていますが、意外と多くのさえずりを聞くことができました。一方でカラ類は、すでに混群を作り始めています。夏に出会う混群は、規模が大きくなることがよくあります。今年生まれの幼鳥たちの群れに繁殖を終えた大人たちも加わり、さらにセンダイムシクイやクロツグミ、キビタキ、コサメビタキといった夏鳥たちの幼鳥も加入します。

この日、調査で出会った混群も、とても大きなものでした。四方八方から野鳥の声が聞こえ、見上げると木の葉の中を、無数の小鳥たちが右往左往しています。とても1羽1羽の識別や、種類ごとに個体数をカウントできる状況ではありませんでした。う〜ん、全体で100羽くらいかな?

1枚目の写真はコサメビタキの幼鳥です。調査を終えて再び同じ場所を通ったところ、まだその混群が滞在していて、その中にいるのを見つけました。幼鳥は成鳥とは違い、まだら模様があるのが特徴です。

この混群には、赤褐色の大きめな鳥も参加していました。ガビチョウです。

 

ガビチョウ

 

写真で見るとそれほどではありませんが、肉眼だともっと赤っぽく見えます。目の周りが白く、目尻から白いすじが後ろに伸びているのが特徴です。低木の中を「ドタバタ」した感じで移動していきました。

ガビチョウは中国南部や東南アジアが原産の外来種です。もともとペットとして輸入されたのもが、逃げ出したり放されたりして野生化したと言われています。とても大きな声で複雑にさえずり、他の野鳥の声も真似することがあります。軽井沢でも住宅地周辺ではしばらく前から生息していましたが、軽井沢野鳥の森では年によって見たり見なかったりする程度でした。今年は居着いた個体がいるようです。

ちなみに軽井沢野鳥の森には、同じく歌真似上手なクロツグミが生息しています。お互いがお互いのさえずりを真似し、私たちガイドを悩ませるのですが、本人たちはちゃんと聞き分けられるのでしょうかね。

大塚

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