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梅雨明けを待たずに夏の花が咲き始めました

軽井沢を含む関東甲信地方は、8月1日にようやく梅雨明けしました。それまで軽井沢は連日雨模様でしたが、そんなどんよりとした空の下でも、夏の花が咲き始めていました。1枚目の写真はチダケサシの花に訪れたミドリヒョウモン。薄日が差すと、虫たちも一気に活発になります。

梅雨明け前の7月29日、軽井沢野鳥の森の遊歩道を巡回しました。その時に開花を確認した植物は以下の通りです。

草の花:クサアジサイ、ダイコンソウ、ハエドクソウ、キツリフネ、ミツバ、シデシャジン、キツネノボタン、ヒメジョオン、ミツモトソウ、カエデドコロ、ヤマブキショウマ、ソバナ、ヤマニガナ、イタドリ、ヒヨドリバナ、アキノキリンソウ、ウマノミツバ、メタカラコウ、ウバユリ、ミズヒキ、オカトラノオ、チダケサシ、ヌスビトハギ、タケニグサ、ヤマウド、シシウド、フシグロセンノウ、オミナエシ、オオバコ、イヌトウバナ、モミジガサ、ミヤマタニソバ、ツリフネソウ、クサコアカソ、サワギク、ミヤマヤブタバコ(見つけた順)

木の花:ボタンヅル、ヤマアジサイ、ノリウツギ、シモツケ、ムラサキシキブ(見つけた順)

 

ウバユリ

 

ウバユリの花が咲き始めました。一応、これでも全開です。すぼまった花の中に、蜜を吸うためにマルハナバチの仲間が潜り込むことで花粉が運ばれます。花の中に黒い小さなものがいくつも見えますが、こぼれた花粉を食べに集まった、とても小さなハネカクシの仲間です。

 

シシウドに集まる虫たち

 

シシウドも咲き始め、たくさんの虫を集めていました。写真のチョウはトラフシジミ、カミキリムシはシロトラカミキリです。他にも小さなハチやハナアブ、ガなどが集まっていました。

 

ミズヒキに訪れた蚊の仲間♂

 

秋のイメージが強いミズヒキですが、もう咲き始めていました。とても小さな花ですが、ちゃんと虫が蜜を吸いにやってきます。羽毛のような触覚を持つオスの蚊が来ていました。蚊はメスだけが吸血し、オスは花の蜜を吸ってひっそり暮らしています。

 

フシグロセンノウ

 

フシグロセンノウも咲き始めです。直径3センチほどもある花はまるで園芸種のようで、森の中で出会うとドキッとします。黒い大きなアゲハチョウがやってきますが、その瞬間にはなかなか出会えません。

昆虫に受粉を助けてもらっている花たちにとって、天候不順は大敵でしょう。虫の活動が不活発なら、それだけ訪れてくれる虫も少なくなるのですから。花たちも、きっと梅雨明けを心待ちにしていたに違いありません。

大塚

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