花が多い季節を迎えました
8月1日に梅雨明けして以来、軽井沢も暑い日が続いています。でも木陰に入れば、少しは暑さも和らぐというものです。ピッキオの裏手にある石垣では、ソバナの花が盛りを迎えていますよ(1枚目の写真)。薄紫色の釣鐘型をした花が、風に揺れて涼しげです。
さて、立秋も過ぎた8月11日、軽井沢野鳥の森の遊歩道を巡回して、開花植物を記録しました。咲いていた植物は以下の通りです。
草の花:ヌスビトハギ、ダイコンソウ、ハエドクソウ、クサコアカソ、ミズヒキ、ノブキ、キツネノボタン、フシグロセンノウ、ミツモトソウ、シデシャジン、ツユクサ、カエデドコロ、ミツバ、ユウガギク、ゲンノショウコ、ヒメジョオン、キンミズヒキ、ナンテンハギ、ソバナ、ヤマブキショウマ、ヤマニガナ、コウゾリナ、イタドリ、ヒヨドリバナ、キツリフネ、ウマノミツバ、イヌトウバナ、ヤマジノホトトギス、モミジガサ、メタカラコウ、シシウド、キオン、オトコエシ、チヂミザサ、ミヤマヤブタバコ、オオルリソウ、ツリフネソウ、ヤマウド、ハンゴンソウ、チダケサシ、ミズタマソウ、メマツヨイグサ、オミナエシ、シラヤマギク、ミゾソバ、ハクウンラン、エゾハタザオ、クサアジサイ、ムカゴイラクサ、ミヤマタニソバ、ホソバガンクビソウ(見つけた順)
木の花:ボタンヅル、ヤマハギ、ノリウツギ
ソバナと同じ「キキョウ科」のシデシャジンです。花びらが薄紫色なのは似ていますが、細長く伸びた上に1本1本がねじれているので、「くしゃくしゃ」した感じですね。
不思議な形をしたこの花は、ヤマジノホトトギスです。上に伸びたおしべとめしべが、まるでシャンデリアのような姿になっています。小さなハナバチやツリアブが集まって、おしべから花粉を集めていました。
沢沿いの道で、モミジガサを見つけました。花期が短いので、なかなか綺麗に咲いているタイミングで見ることが難しい植物です。
咲き始めの綺麗なところをアップで撮ってみました。キク科の花は、小さな花の集合体です。アップで見ると、白い花びらから紫色のおしべの束が伸びているのがわかります。そしておしべが枯れると、中から白いめしべが伸びてきます。めしべは先端が2つに分かれて「くりん」と巻いています。
これから9月初旬までが、軽井沢野鳥の森でもっとも花の種類が多くなる季節です。丁寧に見ていけば、50種類を超える花と出会うことができますよ。暑さを避けて、森の中をのんびり歩いてみませんか?
大塚