けもの道をウォーキングしてみると
ピッキオでは12月から「けもの道ウォーキング」を開催しています。年末はあまり雪がなかったのですが、最近の寒さでようやく斜面に雪が残るようになったので、動物の足跡が残っているか様子を見に行ってきましたよ。
1枚目の写真は、木の幹に残された角こすりの痕です。おそらくニホンジカの仕業だと思うのですが、もしかするとニホンカモシカかもしれません。今までのセンサーカメラを使用した調査から、この森は両者に利用されていることがわかっています。
地面を良く見ながら歩いていると、彼らのコロコロとした糞も見つけることができます。1ヶ所にまとまって落ちているのでニホンカモシカの糞。ニホンジカは歩きながらポロポロと落としていきます。
足跡は2本のひづめの形が残ります。前足の痕に少しずれて後ろ足の痕が重なるため、どうしても少し不鮮明になってしまいます。ひづめが丸っこいのでニホンカモシカだと思うのですが・・・。
右から来たキツネの足跡と、右下から来たテンの足跡が交差していました。夜の森で動物たちのドラマが繰り広げられている・・・。想像が膨らみます。
ここの森にも、熊棚がありました。ツキノワグマがコナラの木に登り、枝を折ってどんぐりを食べた痕です。
コナラの幹には、ツキノワグマが木に登った時につけた、たくさんの爪痕も残されていました。
「けもの道ウォーキング」は4月5日まで開催の予定です。少人数で屋外を歩くツアーですが、手指の消毒と検温、マスク着用の上でご参加をお願いします。
大塚
~ピッキオの軽井沢自然体験アクティビティ~
ピッキオは軽井沢にて自然体験アクティビティをご提案しています。1992年の設立以降、長野県軽井沢町を拠点に「ツキノワグマ保護管理」と「ネイチャーツアー」を行ってきました。設立以来培ってきた20年以上のガイド技術と野生動物の専門的な知識を元に皆様を不思議と魅力にあふれた生き物達の世界へといざないます。軽井沢にお越しの際には是非一度ご体験下さい。