先日、軽井沢野鳥の森を歩きました。いつもの遊歩道の巡回です。遊歩道には雪が残り、すっかり踏み固められてツルツルになっています。靴に滑り止めを装着し、足元に注意しながら歩きます。すると動物たちの色々な落し物が見つかります。
ムササビの食痕
まずはムササビがカラマツの樹皮を食べた痕を見つけました。ムササビはカラマツの細い枝をかみ切り、枝を手に持って表面の樹皮を前歯でそぎ落として食べます。ですので樹皮が剥がされたところには、前歯の痕が筋になって残っています。
これもムササビの食痕
ミズナラの枝も落ちていました。根元は斜めに切り落とされています。そして枝先の冬芽がいくつか無くなっています。これはムササビが冬芽を食べた痕です。何故、いちいち枝を切り取って食べるのでしょうね?
同じくムササビの食痕
食べるのは冬芽の中身です。なので雪の上には、冬芽を包む芽鱗もあちこちに落ちています。
カモシカ?の糞
ピーナツチョコレートのような、丸い糞を見つけました。シカ?・・・カモシカ? カモシカは腰をかがめて糞をして、糞がまとまって落ちていることが多いのですが、この場所ではパラパラとばらけて落ちていました。しかし真冬のシカの糞は、いくつかくっついて塊になっていることも多く、1粒づつばらけているのはカモシカっぽい。う〜ん、わかりません。
崩れたカモシカ?の糞
人に踏まれたのか、半分崩れた糞もありました。細い植物繊維がぎっしり詰まっているのがわかります。しかも木質っぽい。真冬の軽井沢の森には、柔らかな青葉なんてありませんからね。
カモシカの食痕
そういえば、冬になるとハナイカダの枝先が良く食べられています。枝先のほんの数センチがグニグニ曲がるほど柔らかいのですが、ここがカモシカの冬の好物なのだそうです。こんなものばかり食べているので、木屑のかたまりのような糞になるのでしょうね。右の枝先には、カモシカのものでしょうか? 細い毛が絡みついていました。
大塚