夏鳥がなかなか増えない今年の軽井沢野鳥の森。それでもこの数日で、徐々に賑やかになってきました。5月1日現在の、夏鳥の初認状況は以下の通りです。
4月11日 クロツグミ
4月16日 サンショウクイ
4月19日 ヤブサメ
4月21日 センダイムシクイ
4月22日 コサメビタキ
4月23日 オオルリ、キビタキ
4月25日 コルリ
4月28日 ツツドリ
5月 1日 エゾムシクイ
ノジコがまだ確認できていませんが、そろそろ見られるようになるでしょう。夏鳥の数がなかなか揃わない一方で、植物の生育は早く、すでにオオヤマザクラが散り始め、低木の芽吹きが始まっています。野鳥を見るにはあまり良くない条件ですね。5月1日の午前中、カメラを持って森に入りましたが、ゆっくり相手をしてくれたのはヤブサメくらいでした。
ヤブサメ
コルリやオオルリに出会えた方もいらっしゃったようですが、私はタイミングが合わずじまいでした。天気も下り坂ということでピッキオまで戻ってくると、ケラ池にヒタキたちが集まってきましたよ。水面から羽化するカゲロウやユスリカを狙いに来ていたようで、盛んにフライングキャッチを繰り返していました。
小雨降る中のコサメビタキ
一番多いのはコサメビタキです。餌場の取り合いでしょうか?時折「ジジッ」と鳴きながら他の個体を追いかけていました。
キビタキ♂
胸の黄色が美しいキビタキも、時折やってきます。キビタキ同士が池で出会うと、やはり追いかけ合いに発展します。「ヒッ・ヒッ・ヒッ」「ブブブブ」と賑やかです。
オオルリ♂
朝には梢でさえずっていたオオルリも、ケラ池まで降りてきました。でもすぐに飛び去ってしまい、良い写真は撮れませんでした。とりあえず青くは写りましたよ。
そして茂みの中から、聞きなれない声が聞こえます。「なんだろう?」と探してみると・・・。
ソウシチョウ
なんと軽井沢野鳥の森では滅多に見ることがない、特定外来生物「ソウシチョウ」でした。さえずりは聞かないのでたまたま通過した個体かもしれませんが、今後定着してしまうのか、ちょっと気になりますね。
大塚