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野鳥調査情報「2021年5月14日」

5月14日、軽井沢野鳥の森の鳥類調査を実施しました。夏鳥が渡来し、繁殖期が始まって野鳥たちが最も活発になる5月の調査です。

確認できた野鳥は以下の通りです。

コゲラ、アオゲラ(声)、サンショウクイ、カケス、コガラ、ヤマガラ、ヒガラ(声)、シジュウカラ、ヒヨドリ、ウグイス(声)、ヤブサメ(声)、エナガ(声)、センダイムシクイ(声)、メジロ(声)、ゴジュウカラ、キバシリ、ミソサザイ、カワガラス、クロツグミ(声)、コルリ、コサメビタキ、キビタキ、オオルリ、キセキレイ、カワラヒワ、イカル、ホオジロ(声)、ガビチョウ(声)、計28種類

声だけの確認が多いです。四方八方からさえずりが聞こえてくるので、じっくり姿を探している余裕が無いのです。声だけで識別するのが難しい種類は探すのですが、カラマツの芽吹きがずいぶん進んだこともあり、見つけにくくなってきました。

オオルリの数は相変わらず少なく、調査時にさえずっていたのは1ヶ所だけでした。今年は少ないままなのでしょうか?少し心配ですね。それに比べるとキビタキは多いのですが、やはり例年よりは少なく感じます。例年ならよく鳴いている場所のいくつかで、声を聞かないのです。それでもメスが渡来したこともあり、あちこちでメスを追うオスの姿が見られました。

 

キビタキ♂

 

写真のキビタキのオスは、まさにメスを追いかけている最中でした。体がシュッと細くなっていますが、かなり興奮しているようです。小鳥は羽毛の膨らみ具合で、ずいぶんと見た目が変わります。

 

調査が終わった帰り道、沢にコルリが降りているのに出会いました。うまく枝に乗ったところを撮れましたよ(1枚目の写真)。遠くからは珍しくアカハラのさえずりが響いてきました。調査中に鳴いてくれればよかったのに・・・。以前は軽井沢にたくさんいて、町の鳥に指定されたアカハラですが、今はずいぶんと少なくなってしまいました。

ヒヨドリが近くの枝に止まっているので「たまには撮ってやろうか」とカメラを向けると、地面に飛び降りて何かを捕まえました。写真に撮ってみると白黒の縞模様が見えます。どうやらクロスズメバチの仲間のようです。

 

ハチを捕らえたヒヨドリ

 

捕まったのは、おそらくシダクロスズメバチの女王蜂でしょう。もちろん毒針を持っているのですが、刺されなかったのでしょうか?それとも上手くハチの攻撃を避けて捕まえるのでしょうか?

私は以前にも、ヒヨドリがキイロスズメバチを捕食する場面を見た事があります。ハチは捕食者に襲われないように毒針を持ち、危険な存在であることを知らせるために縞々の警告色を身に付けているのですが、ヒヨドリがそれを理解した上で、上手にハチを襲っているのだとしたら驚きですね。

大塚

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