7月6日、ピッキオ前に広がる「ケラ池」に、カルガモ親子がやってきました。孵化してまだ間もないと思われる小さなヒナを、11羽も連れた親子です。今まで何処で卵を抱いていたのでしょう?「星のや軽井沢」の敷地内でしょうか?
7月6日に撮影したヒナ
ヒナたちは、母親の後ろを懸命について移動します。そして岸辺の水面をくちばしでパシャパシャしながら、小さな虫などを食べているようです。
その後もこの家族はケラ池に滞在していたのですが、日に日にヒナの数が減っていきました。1週間後の13日にはたった6羽に・・・。他のスタッフの目撃情報によると、オオタカに襲われ、母ガモが追い払ったとか、他のカルガモにいじめられ、その間母ガモは逃げていたとか・・・。天敵からヒナを守るために必死に闘う母ガモも、カルガモ同士の順位には抗えないようです。
しかし生き残ったヒナたちは、確実に成長しています。なんと潜水して水底を泳ぎながら、水生生物を捕まえて食べています。
あっ!潜った!!
こっちでも!
また潜った!
浮いてきた!
まだ体がモフモフの産毛に包まれているヒナですが、しっかり水を弾いています。さすがは水鳥です。
その後さらに1羽のヒナがいなくなり、19日現在、ヒナの数は5羽になっています。でも生き残ったヒナたちは、体も成長し、経験も蓄積して、生存率は高くなるでしょう。今後、大人の羽毛に生え替わり、空を飛ぶようになると、また違った危険と出会うことになるでしょう。そこで命を落とす子がいるかもしれません。最初の冬を越せる子は一体何羽いるのでしょうか?
次々と命を落としていくカルガモのヒナたち。だからこそ、一度に1ダース近い数のヒナを産み育てるのです。
大塚