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野鳥調査情報「2021年8月20日」

軽井沢も8月14日の大雨からしばらく、ぐずついた天気が続いていました。晴れ間が戻った20日の朝、毎月恒例の鳥類調査で森を歩きました。遊歩道を跨ぐように張られたクモの円網が、朝日に輝いていましたよ。写真の彩度をめいいっぱい上げて、ひかり輝く様子を強調してみました。

確認できた野鳥は以下の通りです。

カルガモ、コゲラ(声)、アカゲラ、アオゲラ、サンショウクイ、コガラ(声)、ヤマガラ、ヒガラ(声)、シジュウカラ、ヒヨドリ、メジロ、ゴジュウカラ、コサメビタキ、オオルリ、ホオジロ、計15種類

目撃したアカゲラとオオルリ、ホオジロは、どれも今年生まれの幼鳥でした。野鳥の繁殖期はすっかり終了したようで、さえずってなわばり宣言していたのはヒガラとホオジロだけでした。森の中の見通しの悪さも相まって、先月と比較しても確認できた種類が少なくなりました。

 

ヒヨドリ

 

数羽のヒヨドリが「ピーョ・ピーョ」と騒いでいたので双眼鏡で見てみると、その中の1羽が虫をくわえていました。長い脚と翅が見えます。どうやらキリギリスの仲間のようです。森の樹上に棲む「ホソクビツユムシ」でしょうか? そのうち翅も脚ももぎ取られて、食べられてしまいました。

 

ミズヒキ

 

遊歩道に伸びたミズヒキに、動物の毛がひっかかっていました。ニホンカモシカの毛でしょうか? ミズヒキの実は、めしべの先が曲がってかぎ状になり、それが動物の毛に引っかかって運ばれていきます。ですがまだ実が未熟で、茎から離れなかったようですね。代わりに動物の毛がミズヒキに残されたのでしょう。

遊歩道のあちこちには、イノシシが地面を掘りながら食べ物を探した跡が残されていました。ニホンリスがオニグルミの種子を食べた殻も見つけましたよ。姿は見ませんが、動物たちも確かに活動しています。

大塚

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