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野鳥調査情報「2021年10月19日」

暖かい日が続いていた軽井沢も、ようやくというか突然というか、ここ数日でめっきり寒くなりました。遅れていた紅葉も、これから進んでいくことでしょう。そんな10月19日、軽井沢野鳥の森で鳥類調査を実施しました。

森の入り口にある看板の前から調査開始ですが、すぐに上空を小鳥の群れが通過しました。鳴き声が聞こえず種類が識別できません。しかしバラバラと飛んでいくカラ類の混群とは雰囲気が違います。イカルよりも小さな小鳥の17羽編隊。冬鳥のアトリかマヒワではないでしょうか?

そう思いながら歩みを進めていくと、沢の終点で数羽の小鳥が舞い降りてきました。肩にオレンジ色が映えるアトリです。そう、寒さと一緒に、冬鳥が到着したのです。曇り空で暗かったので、写真はブレてしまいましたが、とりあえず証拠は残せました(1枚目の写真)。

森の中ではあちこちから「ヒッヒッヒッ」「キュルルル」と、キビタキの地鳴きが聞こえます。オオルリの姿も確認。今は夏鳥と冬鳥が入れ替わる秋の渡りの季節。運が良ければ両方の渡り鳥を見ることができるのです。調査終了までに確認した野鳥は以下の通りでした。

コゲラ、アカゲラ、カケス(声)、ハシブトガラス(声)、コガラ、ヤマガラ、ヒガラ、シジュウカラ、ウグイス、エナガ、メジロ、ゴジュウカラ(声)、キビタキ、オオルリ、アトリ、イカル(声)、ホオジロ、計17種

 

エナガ

 

アカゲラ休憩所前の草地に、カラ類の混群がきていました。林縁から草地に飛び出しては、タラの木に蔓が絡んだ茂みに飛び込みます。森の中では高い梢を移動していて、なかなか間近に見ることが難しいのですが、こんな時は低い場所に降りてきます。この茂みにはウグイスの姿も見え隠れしていました。

 

ホオジロ

 

同じくアカゲラ休憩所前の草地、ノリウツギの茂みから、ホオジロの「チチチッ」という地鳴きが聞こえてきました。よくよく目を凝らすと、枝の隙間にその姿を発見。他にも数羽の声が聞こえるのですが、茂みの中で見つけることができませんでした。

今回の調査では、大型ツグミ類を確認できませんでした。一度だけそれらしい鳥が上空を通過しましたが、種類は識別できず。渡り途中に立ち寄るマミチャジナイに会いたかったのですが、まだチャンスはあるでしょうか?

大塚

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