野鳥調査情報「2022年1月24日」
1月24日、毎月恒例「軽井沢野鳥の森」の鳥類調査を実施しました。確認された野鳥は以下の通りです。
コゲラ、ハシボソガラス、コガラ、ヤマガラ、ヒガラ、シジュウカラ、ヒヨドリ、エナガ、ゴジュウカラ、キバシリ(声)、トラツグミ、シロハラ、ツグミ、ハチジョウツグミ、ルリビタキ、アトリ、ベニマシコ、シメ(声)、イカル、ホオジロ(声)、カシラダカ、計21種類
相変わらずアトリが多く、斜面全体がざわざわするような大群にも出会いました。双眼鏡を覗くと、あちこちで落ち葉をめくるアトリの姿が見えます。しかし木々に隠れて見えない場所も多いので、全体像がよくわかりません。時々何かに驚いて飛び上がるので、その様子で大まかな数を推定しますが「100羽は超えている」としか言いようがなく・・・まだまだ修行が足りませんね。
ツグミやイカルも、群れで地面に降りて落ち葉をめくっています。これも飛び上がらないと、おおよそ何羽いるのかよくわからない。うんうん唸りながら双眼鏡を覗いている時間が長くて、なかなか前に進むことができません。正しい調査法としては、決まったスピードで歩きながら記録しなければいけないのですが、プロの調査員の方々は、こんな時どうしているのでしょうか?
今回の調査では、トラツグミにシロハラ、そして写真のハチジョウツグミと、ツグミ以外の大型ツグミ類にいろいろと出会いました。ハチジョウツグミに出会うのは何年ぶりでしょうか? 昔、星野温泉ホテル時代にあった観察小屋の餌台に、1羽のハチジョウツグミが入り浸っていたことがありましたが・・・。
ところでハチジョウツグミ、一般的なツグミより北の地域で繁殖し、冬に少数が日本に渡来して越冬するのですが、ツグミとの中間型も見られることから、以前はツグミの亜種とされていました。この個体も、翼の一部がツグミのような茶色をしていて、中間型 の要素がありそうです。しかし今回調べてみると、ツグミに Turdus eunomus、ハチジョウツグミに Turdus naumanni という別々の学名が付けられていました。どうやら別種として扱われるようになったみたいですね。
今回はたまたま地面から飛び上がって近くに止まってくれましたが、たくさんいるツグミの中からハチジョウツグミを探し出すのは難しいでしょう。また会えるでしょうか?
大塚