野鳥調査情報(2022年2月22日)
2月に入り、軽井沢には何度も雪が降りました。寒い日が続き、積もった雪が解けないので「軽井沢野鳥の森」はすっかり雪に覆われています。そんな2月22日、恒例の鳥類調査を実施しました。
連日の寒さのため、どんぐり池もほとんど氷で覆われました。でも薄いですから、氷の上には乗れませんよ。
雪の上にはノウサギやニホンリス、テン、キツネ、イノシシ、カモシカなどの足跡が残されています。ノウサギは深い雪に沈まないように、足の指をいっぱいに広げて歩いていました。
2月22日の調査で確認された野鳥は以下の通りです。
コゲラ、アカゲラ、カケス、コガラ、ヤマガラ、ヒガラ、シジュウカラ、ヒヨドリ、エナガ、ゴジュウカラ、キバシリ(声)、カワガラス、シロハラ、ツグミ、ルリビタキ、ベニマシコ、イカル(声)、計17種類
地面が雪で覆われてから、あんなにたくさんいたアトリ達はすっかり見かけなくなってしまいました。どこか地面が露出して、木の実が拾える場所に移動してしまったのでしょう。
沢沿いを歩いていると、シロハラやツグミ、ルリビタキが沢から飛び上がります。雪が溶けている川岸で、水生昆虫などを探しているのです。1枚目の写真は、ミソサザイの沢で出会ったルリビタキ。メスや若いオスは体の背面が茶色で、尾羽だけが青い色をしています。尻尾を上下に振るので、青い尾羽だけがブレてしまいました。
大人のルリビタキのオスも、どんぐり池手前の沢によくやってきます。調査の時にも出会いましたが、良い写真は撮れなかったので、先日撮影したものを・・・。
氷点下だというのに、ミソサザイの沢でカワガラスが水浴びをしていました。やっぱり寒いのでしょうか? 水浴び後、しばらく枝の上で丸くなっていましたよ。
カラ類は相変わらず、混群をつくって森を移動していきます。エナガの群れにヒガラが同行し、その後をコガラ、シジュウカラ、ヤマガラが続きます。そして最後尾は大抵コゲラ。木を懸命につついていると、ついつい遅れてしまうのでしょうね。
最近は日中でも氷点下の「真冬日」が続いています。体の小さな小鳥たちにとっては、体温を保持するのが大変な季節です。そのせいでしょう。どの小鳥達も、体の羽毛をめいいっぱい膨らませ、モフモフでした。
大塚