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花のシーズンが始まります

4月に入っても冬景色のような軽井沢ですが、それでも枯葉の隙間からフキノトウが顔を出し、5日にはピッキオ前でアズマイチゲが咲き始めました。中旬には軽井沢でも汗ばむような陽気になり、一気に植物の生育が進みました。そんな暑かった13日、軽井沢野鳥の森の遊歩道を巡回したので、開花植物を記録しました。

草本:フキ、ヒナスミレ、アオイスミレ、ニッコウネコノメ、ハナネコノメ、ワサビ、ハシリドコロ、アズマイチゲ(見つけた順)

木本:アブラチャン、イヌコリヤナギ、ヤマネコヤナギ、ヤマハンノキ、ツノハシバミ、コブシ(見つけた順)

 

ヒナスミレ

 

スミレの仲間が咲き始めました。最初に咲くのは、薄いピンク色の花に、先が尖った葉のヒナスミレ。

 

アオイスミレ

 

そして、薄紫色で小さな花と、丸っこい葉のアオイスミレです。今後エイザンスミレ、タチツボスミレ、ヒカゲスミレ、マルバスミレなどが後に続きます。

 

ハシリドコロ

 

ミソサザイの沢では、ハシリドコロが咲き始めていました。背が伸びるとともに、花は下向きに垂れ下がり、内側の鮮やかな黄色は見えにくくなってしまいます。草全体にアルカロイドという猛毒を持ち、これを食べて中毒を起こすと、苦しさのあまり走り回る・・・というのが名前の由来だそうです。

 

アズマイチゲ

 

ピッキオ前だけでなく、ミソサザイの沢や湯川沿いでも、アズマイチゲが咲き始めていました。天気が良いと花が上をむいて開いていますが、夕方には花を閉じて下を向いてしまい、雨や寒い日には花が開きません。虫が訪れそうな時だけ花を開いているのです。

翌14日は雨模様でしたが、森に入ると新たにヤマエンゴサクやミヤマウグイスカグラが咲いていました。春の花が次々と咲く、楽しい季節がやってきましたね。ピッキオでは「秘密のフラワーウォッチング」を5月31日まで開催中です。春の小さな花々との出逢いを求めて、軽井沢野鳥の森に出かけてみませんか?

大塚

 

〜ピッキオは2022年4月で30周年を迎えました〜

ピッキオは軽井沢にて自然体験アクティビティをご提供しています。1992年の設立以降、長野県軽井沢町を拠点に「ツキノワグマ保護管理」と「ネイチャーツアー」を行ってきました。設立以来培ってきた30年のガイド技術と野生動物の専門的な知識をもとに、皆様を不思議と魅力にあふれた生き物達の世界へといざないます。軽井沢にお越しの際には是非一度ご体験ください。

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