ACCESS

春のお花がいっぱいです

落ち葉の上に青い星を散らしたようなフデリンドウの花は、晴れていないと開きません。5月11日に軽井沢野鳥の森の遊歩道を巡回した際、開花植物を記録していました。この日は晴れていたので、小さなフデリンドウの姿も見逃しませんでしたよ。咲いていた花は以下の通りです。

 

木の花:チドリノキ、カスミザクラ、クサボケ、ミヤマウグイスカグラ、ニワトコ、オニヒョウタンボク、コクサギ、アオナシ

カスミザクラとアオナシは11日時点でほぼ終わりかけでした。原稿を書いている今はウワミズザクラやズミが満開に。季節の進みは早いです。

 

草の花:ムラサキケマン、トウゴクサバノオ、コンロンソウ、ハシリドコロ、タチカメバソウ、ヤマエンゴサク、オオコガネネコノメ、ニッコウネコノメ、シロバナエンレイソウ、ワサビ、タチツボスミレ、ホソバノアマナ、ヒゲネワチガイソウ、クリンユキフデ、フデリンドウ、ミツバツチグリ、セイヨウタンポポ、キジムシロ、チゴユリ、ルイヨウボタン、クサノオウ、カキドオシ、ルリソウ、ヘビイチゴ、ユキザサ、アズマイチゲ、オオバタネツケバナ、セントウソウ、クワガタソウ、ヒトリシズカ、サクラソウ、ヒカゲスミレ

ネコノメソウの仲間やアズマイチゲ、ヒトリシズカなども11日時点でほぼ終わりかけでした。これからユキザサやクワガタソウが目立ち始めます。

 

歩きながら撮影した花の写真をいくつかご紹介しましょう。

 

ホソバノアマナ

アカゲラ休憩所前の草地にたくさん咲いていますが、これはミソサザイの沢で出会った株。下向きの花の様子が見えるように、カメラを地面に置いて撮影しました。

 

クサボケ

ボケは木なのですが、背丈が膝下くらいと低いので「草木瓜」と名付けられました。結構硬くてトゲトゲしているので、気付かずに群落に足を踏み入れてしまうと痛いです。

 

トウゴクサバノオ

漢字で書くと「東国鯖ノ尾」。V字に見える実を鯖の尾ビレになぞらえたそうですが、この実はだんだんとV字が開いて真っ直ぐになってしまいます。5枚の花びらのように見えるのは実は「がく」。その内側に見える黄色い部分が、蜜腺に変形した本当の「花びら」です。

 

ミツバツチグリ

森には、よく似た黄色い花が何種類も咲きます。春ならこのミツバツチグリにキジムシロ、ヘビイチゴ、それにツルキンバイ。花と葉っぱを見比べて、悩みながら見分けます。

 

タチツボスミレ

スミレも種類が多いですが、今もっともよく見かけるのがこのタチツボスミレ。薄紫色の花が林床のあちこちを飾っています。町内でも住宅地や別荘地では、外来種のスミレが目立つようになりました。そのうち、このタチツボスミレと入れ替わってしまうのではないでしょうか?

 

白いムラサキケマン

小瀬林道の脇で、白いムラサキケマンを見つけました。突然変異でしょうか? これはこれで綺麗ですね。花序の一部だけが白くなっている株もありました。

 

ピッキオでは5月31日まで「秘密のフラワーウォッチング」を開催中です。花々をめぐって野鳥の森を歩きます。可憐な野の花との一期一会を楽しんでみませんか。

大塚

 

〜ピッキオは2022年4月で30周年を迎えました〜

ピッキオは軽井沢にて自然体験アクティビティをご提供しています。1992年の設立以降、長野県軽井沢町を拠点に「ツキノワグマ保護管理」と「ネイチャーツアー」を行ってきました。設立以来培ってきた30年のガイド技術と野生動物の専門的な知識をもとに、皆様を不思議と魅力にあふれた生き物達の世界へといざないます。軽井沢にお越しの際には是非一度ご体験ください。

あなたのご支援が必要です。野生のクマを未来へ。あなたの力を私たちに貸してください。あなたのご支援が必要です。野生のクマを未来へ。あなたの力を私たちに貸してください。