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野鳥調査情報(2022年5月17日)

毎月恒例の「軽井沢野鳥の森」の鳥類調査を、5月17日の朝に実施しました。確認された野鳥は以下の通りです。

 

マガモ、カルガモ、キジバト(声)、ツツドリ(声)、コゲラ、アカゲラ、アオゲラ、サンショウクイ(声)、コガラ、ヤマガラ、ヒガラ、シジュウカラ、ヒヨドリ、ウグイス(声)、ヤブサメ(声)、エナガ、センダイムシクイ(声)、メジロ、ゴジュウカラ、キバシリ、ミソサザイ、カワガラス、クロツグミ(声)、コルリ(声)、コサメビタキ、キビタキ、オオルリ(声)、キセキレイ(声)、カワラヒワ(声)、イカル(声)、ホオジロ、ノジコ(声)、計32種類

 

ピッキオ前のケラ池には、マガモのオス1羽とカルガモのオス2羽が、暇そうに(?)泳いでいました。メスたちはもう子育てに夢中なのでしょう。星のや軽井沢の敷地内にある池では、数日前からマガモの親子が見られているそうです。

今年初めて、ツツドリの声を聞きました。最初は遠くに聞こえたのですが、次第に近くから聞こえるようになり、すぐ樹上のカラマツから声がしたのですが、姿を見つけることはできませんでした。しかし調査終了後、再び声が接近。しかも2羽が鳴き交わしながら追いかけ合うような行動が観察できました。

どんよりと曇って暗かったこともあり、写真撮影の方はイマイチ。上の写真は、調査終了後に尾根からミソサザイの沢に降りる遊歩道で出会ったアカゲラです。沢を見下ろす場所に出た途端、斜面の下から飛び上がりました。咄嗟に撮影したのですが、すぐに再び飛び立ち、木に止まって写っていたのはこの1枚だけ。しかもすでに飛び立ち動作に入っていて、顔がブレてしまいました。でも小さなサイズで見ればあまりブレが目立たないし、新緑が綺麗なので使用しましたよ。

 

他に書くネタがないので、カウントした個体数が多かった上位5種類を紹介しましょう

・1位 ヒガラ 24羽

・2位 キビタキ 18羽

・3位 シジュウカラ 13羽

・4位 センダイムシクイ 12羽

・5位 コサメビタキ 10羽

 

調査法は、決まったコースを歩きながら、周囲25m以内で確認できた野鳥をカウントします。歩いているタイミングで鳴き声を聞いたり姿を見ないとカウントできないので、実際に軽井沢野鳥の森に生息する個体数を反映しているわけではありません。しかし、キビタキやセンダイムシクイ、コサメビタキといった夏鳥が、留鳥と肩を並べるほど数多く渡来・繁殖していることがわかりますね。

一方でオオルリは2羽、コルリは5羽しか確認できませんでした(しかも声のみ)。今までにさえずりを確認している場所を勘案するに、この倍はなわばりを張っているオスがいると思うのですが、そう上手く調査の網に引っ掛かってくれません。さえずってくれれば確認できるのですが、さえずりの頻度や量は、生息密度や繁殖ステージによっても変わるのでしょう。月1回の調査で示せることは、とても限られているのです。

大塚

 

〜ピッキオは2022年4月で30周年を迎えました〜

ピッキオは軽井沢にて自然体験アクティビティをご提供しています。1992年の設立以降、長野県軽井沢町を拠点に「ツキノワグマ保護管理」と「ネイチャーツアー」を行ってきました。設立以来培ってきた30年のガイド技術と野生動物の専門的な知識をもとに、皆様を不思議と魅力にあふれた生き物達の世界へといざないます。軽井沢にお越しの際には是非一度ご体験ください。

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