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野鳥調査情報(2022年9月28日)

「軽井沢野鳥の森」にも、秋の気配が漂ってきました。アブラチャンやヤマグワ、ハルニレの葉が黄色く色付きはじめ、遊歩道にも落ち葉が目立つようになりました。これから森の中は徐々に見通しが良くなって、野鳥の姿を見つけやすくなるでしょう。

台風の影響もあって延び延びになっていた「軽井沢野鳥の森」の鳥類調査を、9月28日にようやく実施することができました。前夜は強い雨が降り、朝は曇り空。しんと静まり返った森を歩き、野鳥の微かな声を聞き取ります。確認できた野鳥は以下の通りでした。

 

アオバト(声)、コゲラ、アカゲラ、カケス、コガラ、ヤマガラ(声)、ヒガラ(声)、シジュウカラ、ヒヨドリ(声)、ウグイス(声)、エナガ、メジロ、ゴジュウカラ、ミソサザイ、カワガラス(声)、ホオジロ(声)、計16種類

 

所々でカラ類の混群に出会いました。まだまだ木の葉が多く、梢を移動する姿を捉えるのに苦労します。冬になると平地に降りてしまうメジロも、まだ混群に混じっていました。

一方で、夏鳥の姿はまったく見つかりませんでした。ここで繁殖していた個体は、もう南へ旅立ってしまったのでしょうか? ただ、しばらくは通過していく渡り鳥に会える可能性があるので、鳥の気配があったらじっくり探してみることをおススメします。思いもよらない出会いがあるかもしれませんよ。

 

マムシグサの実

 

森の中にはマムシグサやツリバナなど、赤い実が目につくようになりました。鳥に実を食べてもらうことで、中にある種子を運んでもらう「被食散布」の植物たちです。彼らも渡り鳥の通過を、待ち構えているのかもしれませんね。

 

大塚

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