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野鳥調査情報(2023年3月23日)

軽井沢野鳥の森では、ようやくフキノトウが顔を出し、ヤマアカガエルの産卵が始まりました。長かった冬が終わろうとしています。野鳥たちも春を感じて、さえずりが多く聴こえるようになりました。オスたちが繁殖に先立って、なわばりを主張し始めたのです。そんな3月23日、毎月恒例の鳥類調査を実施しました。

スタートして間も無く、ケラ池のほとりではホオジロのオスがさえずっていましたよ。ここは彼のなわばりになったようです。

さて、この日の調査で確認できた野鳥は、以下の通りです。
マガモ、キジバト(声)、コゲラ、アオゲラ、カケス、ハシボソガラス、コガラ(声)、ヤマガラ、ヒガラ、シジュウカラ、エナガ、ゴジュウカラ(声)、ミソサザイ、カワガラス、ツグミ(声)、ルリビタキ、カワラヒワ(声)、イカル(声)、ホオジロ、計19種類

 

ミソサザイ

 

ミソサザイの沢では、3羽のミソサザイが上流、中流、下流の3カ所になわばりを構えたようです。写真は中流のなわばり主。沢沿いを食べ物を探しながら移動して、時折杭や枝先に乗ってさえずります。しかし一声さえずるとすぐに移動してしまうので、さえずる姿はしっかり撮影できませんでした。

他にもカラ類やイカル、キジバトなどのさえずりが聞こえてきました。冬に比べ、森の中が随分とにぎやかになってきましたよ。

 

ツノハシバミ

 

森の中では、いくつか花も見つけることができました。写真はツノハシバミの花。枝先の冬芽から、赤いイソギンチャクの触手のように伸びているのが雌花のめしべ、背後の垂れ下がっているのが雄花です。ツノハシバミは風で花粉を運ぶ風媒花なので、花を目立たせるための花弁はありません。

 

アズマイチゲ

 

ミソサザイの沢の対岸に、たくさんのアズマイチゲを見つけました。この日は曇って肌寒い天気だったため、すべて花が閉じて下を向いていました。前日はよく晴れて暖かかったので、きっと咲いていたのでしょう。天気に合わせて開いたり閉じたりを繰り返し、何日か咲き続ける花なので、また晴れた日に見に行きたいですね。

大塚

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