続々と花が咲き始めました
今年は植物の成長が早いです!
4月上旬にしてコブシが咲き始めました!!
軽井沢町内のあちらこちらで、すでにコブシが満開です。
年によっては4月下旬〜5月初旬に、桜と一緒に咲いているのに・・・。
「軽井沢野鳥の森」は、今がアブラチャンの最盛期(1枚目の写真)。
森の中、人の背丈と同じか少し高い辺りを、うっすらと黄色く染めています。
でも近くで見ると花が黄緑色に見えるので不思議です。
そんな4月6日、「軽井沢野鳥の森」の遊歩道を巡回しながら、開花植物を記録しました。咲いていた花は以下の通りです(見つけた順)。
草の花:フキ、ヒカゲスミレ、ヒナスミレ、ヤマエンゴサク、アオイスミレ、オオバタネツケバナ、ニッコウネコノメ、ハナネコノメ、ハシリドコロ、ワサビ、アズマイチゲ、ヒゲネワチガイソウ、タチツボスミレ
木の花:アブラチャン、ヤマネコヤナギ、イヌコリヤナギ、ヤマハンノキ、ツノハシバミ、ミヤマウグイスカグラ、ハルニレ、コブシ、カラマツ
下向きに長い漏斗状の花を咲かせるミヤマウグイスカグラ。この花にはよくマルハナバチがやってきます。この日は暖かかったので、地面近くをジグザグに飛ぶ黒く大きなハチを何度も見かけましたよ。オオマルハナバチやコマルハナバチの女王蜂が、冬眠から目覚めて巣作りの場所を探しているのです。
スミレの仲間は、この薄ピンク色のヒナスミレが多く咲いていました。他にもよく探すと、白地に紫の筋が入ったヒカゲスミレや、薄紫で小さなアオイスミレ、そして薄紫のタチツボスミレが咲き始めていました。
ほっそりとした姿に小さな白い花を咲かせるヒゲネワチガイソウ。つい見逃してしまいそうな植物です。
川辺に多いネコノメソウの仲間も咲き始めました。写真は白い花弁と赤い葯のコントラストが美しいハナネコノメ。花の周りの葉が黄色くなるニッコウネコノメも咲き始め、黄色い花弁のオオコガネネコノメも、もうすぐ咲きそうでした。
そして先日23日の鳥類調査の際には、気温が低くて閉じていたアズマイチゲ。この日はちゃんと咲いていましたよ。
この調子だと、中旬にはオオヤマザクラが咲き、下旬にヤマザクラ、そしてゴールデンウィークには木の葉が茂ってしまうのではないでしょうか? もしそうなれば、夏鳥の姿はとても見にくくなってしまいます。ちょっと冷え込んでもらって、植物の成長を遅らせて欲しいのですが・・・。それはガイドの都合なのですが、自然に対する影響も心配です。植物を利用する生き物たちは、今年の植物のスピードについて行けるのでしょうか? タイミングが合わない事で、生き物の成長や、植物の授粉に影響が出たりしないでしょうか? 週間天気予報を見ると、朝は冷え込むのですが、日中は暖かくなる日が多いようです。どうなることやら。
大塚