野鳥調査情報(2023年8月22日)
写真のアカゲラ、ちょっとお尻の赤色が薄いですね。頭を見るとおでこから頭頂部までが赤い、今年生まれた幼鳥のアカゲラです。「キョッ・キョッ」と鳴き交わす声を頼りに探すと、2羽がそれぞれ別の枝をつついていました。
お盆も過ぎて、軽井沢がほんの少し静かになった8月22日、毎月恒例の鳥類調査を実施しました。小鳥たちの繁殖期は終わり、さえずりが聞こえたのはアオバトにコゲラ(ドラミング)、ヒガラ、シジュウカラ、メジロだけ、それも春に比べたらとても少ないです。木々の葉が茂っているため、姿もほとんど見つからず、多くは微かな地鳴きの声で記録しました。
今回確認できた野鳥は以下の通りです。
アオバト(声)、コゲラ、アカゲラ、サンショウクイ(声)、サンコウチョウ、ハシブトガラス(声)、コガラ(声)、ヤマガラ、ヒガラ、シジュウカラ、ヒヨドリ、エナガ(声)、メジロ(声)、ゴジュウカラ、カワガラス、キビタキ(声)、ホオジロ、計17種類
夏はカラ類の幼鳥を主体とした混群に出会うことが多く、時に数十羽の大群に出会うのですが、今回はあまり大きな群れには遭遇しませんでした。しかし調査の最後に出会った混群の中に、1羽のサンコウチョウを発見。メスのように尾が短い個体でしたが、サンコウチョウのオスには尾羽の長さや背中の色で3タイプあるそうで、私には雌雄は判別できませんでした。過去にも、この季節にサンコウチョウを目撃したことがあります。夏の終わりの混群は、カラ類以外の野鳥が混じっていることがあるので要注意です。
大塚