野鳥調査情報(2023年11月15日)
日にちが空いてしまいましたが、11月15日に実施した「軽井沢野鳥の森」の鳥類調査の結果です。当日朝は気温が下がり、遊歩道脇には霜柱ができていました。ケラ池スケートリンクの天然エリアも氷が張り、セグロセキレイが氷の上で食べ物を探していました。もっとも昼頃には溶けていましたけどね。風の弱い穏やかな日で、野鳥たちの動きも良く、初冬としては多くの種類を確認することができました。
確認できた野鳥は以下の通りです。
アオバト(声)、トビ、コゲラ、アカゲラ、アオゲラ、カケス、ハシブトガラス、コガラ、ヤマガラ、ヒガラ、シジュウカラ、ヒヨドリ、エナガ、メジロ、ゴジュウカラ、キバシリ、ミソサザイ、ツグミ、ルリビタキ、セグロセキレイ、アトリ、カワラヒワ(声)、マヒワ(声)、ベニマシコ(声)、ウソ(声)、シメ、イカル、ホオジロ、カシラダカ、計29種類
なんと29種類!
例年、最も多くの種類を確認できるのは、小鳥の繁殖期である4〜6月の調査なのですが、なんと今年5月の調査と並んで最高値を記録してしまいました。
そして最も多くの個体数を記録したのが・・・
ツグミ
冬鳥として渡来したばかりのツグミたちです。もうそこらじゅうツグミだらけ。歩いていると次々「クィクィッ!」と鳴いて飛び去っていきます。ツグミの他にもシメやアトリの群れが、留鳥のイカルとともにミズキの木に集まって実を食べている様子が観察されました。マヒワやウソ、ベニマシコの声も聞きましたが、こちらは残念ながら姿を見つけられませんでした。
ぬた場
ミソサザイの沢では、岸辺に丸い水溜りを見つけました。岸がこすったように滑らかになっていて、左奥には動物が登り下りした跡が残されています。イノシシやシカが泥浴びをした痕跡「ぬた場」です。
11月初めに外国から来たバードウォッチャーの方をご案内した際に、別の場所のぬた場に次々と野鳥が降りるのを観察しました。その時は冬鳥のアトリやシメ、ツグミだけでなく、アカゲラやマミチャジナイまで降りてきて、しばらくの時間、そこで楽しませてもらいました。
イノシシやシカがぬた場を作るために掘った水溜りが、図らずもバードバスになっていたのです。森の生き物同士の関わり合いにも、色々ありますね。
大塚