先日、まだ雪が多く残る頃、軽井沢野鳥の森の遊歩道を巡回していると、久しぶりにフクロウに出会いました。
今年の冬は後半になってから積雪が多く、日当たりの悪い場所にはいつまでも深い雪が残っています。足元に気を付けながら歩いていると、雪の上に残されたさまざまな動物たちの痕跡が目に入ってきます。
カモシカの足跡
小枝がいくつも落ちている場所が、何ヵ所か見つかりました。
コナラの小枝がバラバラと・・・
これはムササビが冬芽を食べた痕です。樹上で小枝を齧り取り、枝先の冬芽だけ食べて「ポイッ」と捨てていくのです。
こちらはミズナラの小枝
枝先や脇に付いていた冬芽が、枝から綺麗にかじり取られています。よく見ると、周囲には冬芽を包み込んでいた芽鱗も落ちています。まわりの硬い部分は食べないようですね。
アカマツの冬芽も・・・
コナラやミズナラ以外に、アカマツの冬芽を食べた痕も落ちていました。冬にはアカマツの葉を食べた痕も落ちていることがあるのですが、最近見てないな・・・。
そんな感じで下を向いて歩いていると、不意に頭上から「ホッホゥ ホロッホゥ」と、フクロウの声が響きました。昼間なのに・・・。方角はこれから登っていく遊歩道の左側です。声がした方向を注意深く見ながら歩いてくと、カラマツの幹の間から、こちらを見ているフクロウと目が合いました。
フクロウが止まっていたのは、クマヤナギのツルが絡まった茂みに囲まれた、カラマツの横枝の上でした。軽井沢野鳥の森では、よくフクロウにねぐらとして利用される環境です。しかし、そんな場所いくらでもある! ということで、同じような場所に気を付けながら歩いていても、なかなかその姿を見つけることはありません。今回たまたま、鳴き声が聞こえたので注意深く探して見つけることができましたが、こんなチャンス、滅多にないのです。
正面にまわってもう1枚
大塚