野鳥調査情報(2024年5月21日)
あっという間にフジの花が咲き、エゾハルゼミも鳴き出して、初夏がやってきました。5月21日、毎月恒例の鳥類調査を軽井沢野鳥の森で実施しました。確認できた野鳥は以下の27種類でしたが、葉が茂って見通しが悪くなったこともあり、まともに写真を撮らせてくれたのはアイキャッチ画像のミソサザイだけでした。
ヤマドリ(ホロ打ち)、キジバト(声)、アオバト(声)、ホトトギス(声)、ツツドリ(声)、フクロウ(声)、コゲラ、アカゲラ、サンショウクイ(声)、コガラ、ヤマガラ、ヒガラ(声)、シジュウカラ、ヒヨドリ、ウグイス(声)、ヤブサメ(声)、エナガ、オオムシクイ(声)、センダイムシクイ(声)、メジロ、ミソサザイ、コルリ(声)、コサメビタキ、キビタキ、オオルリ(声)、カワラヒワ(声)、ホオジロ(声)、計27種類
ミソサザイの沢で「ボボボボッ」というヤマドリのホロ打ちの音を聞きました。ホロ打ちとは翼を激しく羽ばたいて出す音のことで、ヤマドリは危険を察知するとホロ打ちをするようです。つまり向こうはこちらに気付いて警戒している訳です。しかしこちらからヤマドリは見えません。音がした方向の斜面を双眼鏡で舐めるように見たのですが、とうとう見つけることはできませんでした。
どんぐり池の近くでは「ジジロ・ジジロ・ジジロ」というさえずりが聞こえました。毎年この季節、渡り途中に立ち寄るオオムシクイです。姿はシルエットをチラッと見ることができただけでした。
森の天井にぽっかりと穴が・・・
森の木々は、低いものから葉を茂らせていきます。自分より高い位置の葉が茂ってしまうと、木陰になってしまいますからね。いっぽうで高い木はそんな心配はいらないので、遅霜の危険が少なくなってから、ようやく葉を伸ばし始めます。軽井沢野鳥の森で樹冠を構成する広葉樹、クリやミズナラ、コナラ、ハルニレなどは、今ようやく葉が伸び始めたところです。そのため森の中には、所々に陽が差し込む隙間があって、それなりに明るさを保っています。もうしばらくすると、背の高い木々も葉をいっぱいに広げて、森は鬱蒼と暗くなるでしょう。そうなると、森の中での野鳥撮影はかなり厳しくなりますね。今年はあんまり写真が撮れなかったなぁ・・・。
大塚