野鳥調査情報(2024年10月22日)
軽井沢に秋が訪れました。軽井沢野鳥の森ではハルニレの黄葉やツタウルシの紅葉が散り始めています。まだまだ本格的な紅葉には早いですが、ハルニレの葉がずいぶんと落ちたので、森の中はいくぶん明るくなってきましたよ。
そんな10月22日、軽井沢野鳥の森の鳥類調査を実施しました。確認できた野鳥は以下の通りです。
コゲラ、アカゲラ、カケス、ハシブトガラス(声)、コガラ、ヤマガラ、ヒガラ、シジュウカラ、ヒヨドリ(声)、ウグイス(声)、メジロ(声)、ゴジュウカラ(声)、キバシリ(声)、ミソサザイ、オオルリ、アトリ(声)、カワラヒワ(声)、ホオジロ、計18種類
夏鳥のオオルリを1羽だけ目撃しました。茶色のメスでしたけどね。しかし例年なら11月初旬まで見られるキビタキの姿がありませんでした。「ヒィ・ヒィ・ヒィ」という地鳴きの声も聞こえません。もうみんな南に渡ってしまったのでしょうか?
冬鳥は、アトリの声を何度か耳にしました。上空を飛び回っているようで、森の中からはその姿を確認することはできませんでしたが、「キョキョ・キョキョ」という抑え気味の、飛んでいるときによく出す声です。
また、ホオジロやキバシリがさえずっていたのが印象的でした。
一応、望遠レンズを担いで歩いていたのですが、野鳥の写真は撮影できませんでした。代わりに目についたものをいくつか撮影してきましたよ。森の中じゅうにあるアブラチャンは、かなり葉が黄色く色付いてきました。でも一斉に色付かないんですよね。枝の元の方から色付いて、すぐに茶色く変色してしまうようで、緑から黄色、茶色とさまざまな色の葉が混在しています。
ツヤツヤしたツルリンドウの実を見つけました。他にもツリバナやズミ、カンボク、マムシグサなどの赤い実が目を惹きました。ドングリやクリもたくさん落ちています。でも、例年ならたくさんあるミズキの実が見当たりません。大きな木で実を大量に付け、野鳥の森にたくさんあるミズキは、渡り鳥たちが食べている姿をよく見ます。今回、クロツグミやマミチャジナイなどを見なかったのは、このミズキの実りの悪さが関係しているのでしょうか?そしてこれから渡ってくるツグミやシメ、アトリはどうなるでしょう?木の実を求めて、すぐに通り過ぎてしまうのではないでしょうか?この冬はどれだけ冬鳥が滞在してくれるのか、ちょっと心配です。
大塚
軽井沢で秋に開催されるピッキオのネイチャーツアー/アクティビティについてはこちらhttps://picchio.co.jp/tour?season=autumn