野鳥調査情報(2025年1月26日)
ここしばらくの軽井沢は、朝はそれなりに冷え込むものの、日中は気温が上がる日が多かったです。そのため森の中も、すっかり雪が溶けてしまいました。遊歩道は毎晩の冷え込みで地中が凍結し、土中の氷が成長することで地面が盛り上がってきます。「凍み上り(しみあがり)」と呼ばれる現象です。それが日中の暖かさで溶けると、地下数センチの場所に空洞ができ、踏み抜くと穴が開きます。そんなこんなで、遊歩道が凸凹になっているので、歩くときは足元に注意してくださいね。

凍み上がった遊歩道
そんな1月26日、毎月恒例の「軽井沢野鳥の森」鳥類調査を実施しました。確認した野鳥は以下の通りです。
マガモ、コゲラ、コガラ、ヤマガラ(声)、ヒガラ、シジュウカラ、ヒヨドリ(声)、エナガ、ゴジュウカラ(声)、カワガラス(声)、ルリビタキ、キセキレイ、ベニマシコ、ホオジロ、計14種類
どんぐり池では水面から立ち込める朝もやの中で、マガモのペアが食べ物を探していました。毎年春先になると、ヤマアカガエルを食べにカモたちがやってくるどんぐり池ですが、まだカエルは深い水底の泥の中で冬眠中だと思います。カモたちは浅い場所で、トビケラなどの水生昆虫を食べているようでした。

マガモの♀(手前)と♂(奥)
霜が降りた草地では、ホオジロのペアが採餌していました。オスは私に気付いて木立に飛び上がり、しばらくこちらを警戒していましたが、メスは採餌を続けて一向に草むらの中から出てきませんでした。

ホオジロ♂
今回の調査で確認できた冬鳥は、鶴溜入口の近くで出会ったベニマシコのオスと、ミソサザイの沢で出会ったルリビタキのメスタイプだけでした。

ルリビタキ♀タイプ
相変わらず、ツグミやアトリ、シメなどは見つかりません。このまま冬鳥の少ないシーズンとなりそうです。
大塚
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