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木の葉の上の小さな虫たち

軽井沢野鳥の森は、木々の葉がずいぶんと開いて新緑に覆われてきました。そんなやわらかな若葉の上では、さまざまな小さな虫たちが活動をはじめていますよ。

 

ミヤマイクビチョッキリの揺籃

 

ミズナラの若葉がクルクルと巻かれているのは、「ミヤマイクビチョッキリ」という体長が4mmほどしかない小さな甲虫が作った揺籃です。メスが葉を巻いて卵を産み付けたもので、生まれた幼虫は葉の巻物の中を食べて成長します。近くの葉の上には、今まさに作業中のメスがいました。

 

葉に切れ込みを入れるミヤマイクビチョッキリ

 

ミヤマイクビチョッキリのメスは、まず葉をかじりながら、S字状に切れ込みを入れていきます。

 

葉を巻くミヤマイクビチョッキリ

 

そして葉の裏にまわると、脚をつかって葉を端から丸め始めました。しかし、しばらく巻いたところで脚を離してしまい、巻いていた葉は巻き癖がついたままほどけてしまいました。さて、そのあとどうなるのか? 最後まで見届けたいところでしたが、残念ながら付き合っている時間はなく、観察を切り上げました。

 

ハナイカダの雄花

 

葉の上に花を咲かせる奇妙な植物、ハナイカダも、今が花盛りです。と、いっても緑色の小さく地味な花ですが・・・。しかしこんな花にも、昆虫がやってきます。

 

クシケアリの仲間

 

顔を花粉まみれにしながら蜜を舐めているのは、クシケアリの仲間です。この写真を見ると、アリが花粉を媒介しているように思えます。しかし、ハナイカダは雌雄異株。この雄株の周囲に雌株は見当たりません。このアリの徒歩圏内には、雌株はなさそうです。雄株と雌株が隣り合ってでもいなければ、アリは花粉媒介者になりそうにないですね。

 

カメムシの仲間

 

もう1種類、小さなカメムシの仲間が訪花していました。細い口を伸ばして、蜜を吸っているように見えます。このカメムシの体にも、アリほどではないですが花粉が付着しています。カメムシなら飛び回って、雌株まで花粉を運んでくれるかもしれませんね。

この時はこの2種類の昆虫しか訪れていませんでしたが、他にはどんな昆虫が訪花するのでしょうか? そして、ハナイカダの花粉媒介を担っているのは、どんな昆虫なのでしょう?

 

他のクモを捕食するワカバグモ

 

若葉の上には、ハンターも暮らしています。先日の記事でも紹介したワカバグモです。この日はなんと、他の種類のクモを捕食する姿に出会いました。昆虫だけでなく、同じクモも獲物になるのですね。ワカバグモの前2対の脚は太くて長く、さらにトゲのような毛も生えています。これを使って、ワカバグモに気付かずに近寄った獲物を捕らえるのでしょうね。網を張らないクモの中には、ハエトリグモのように単眼が大きく発達した種類もいますが、ワカバグモの単眼はとても小さいです。ワカバグモは小さい8つの単眼で、どのように獲物や世界を見ているのでしょうか?

 

大塚

 

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