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ピッキオによる「夜間巡回」が始まりました。

6月1日より、軽井沢町から委託を受けているツキノワグマ対策事業の一環として、ピッキオによる「夜間巡回」が始まりました。

クマたちが徐々に活動を本格化させるこの季節。ピッキオのクマ保護管理ユニット(通称:クマチーム)には、人々が眠りにつく時間帯に、静かに活動を始めるスタッフたちがいます。今回は、普段あまり見えない、夜の現場を支える「陰の立役者たち」の活動をご紹介します。

夜間巡回は、毎夜10時ごろから始まります。夜間に町内を巡回しながら、クマに取り付けた首輪型の電波発信器から出る電波を受信し、それぞれの個体が今どこにいるのかを1頭ずつ確認します。

アンテナを振り、発信器の電波を探すスタッフ

 

夜間巡回のスタッフは、町内の各所でアンテナを振り、クマたちの電波を探します。電波をキャッチ出来たら、その方角を確認して地図に落とし込みます。この作業を複数のポイントで繰り返し、地図上に引いた2~3本の線が交わる場所を探すことで、暗闇の中でもクマの正確な位置を特定することができるのです。

電波の方角を地図に落とし込む様子

 

もしクマが人里付近に接近する兆候が見られた場合は、ベアドッグ(クマ対策犬)とスタッフの声で威嚇し、奥山へと追い返す活動を行います。夜間のうちにしっかりと押し戻しておくことで、人間の活動時間である日中に、クマが人里エリアへ滞在してしまうのを防ぎます。これが、地域での軋轢や突発的な人身事故のリスクを下げることにつながっています。

早朝、クマを奥山へ追い払うベアドッグとハンドラー

 

クマにとって、6月から7月は「繁殖期」、そして「親離れ」のタイミングでもあります。オスはメスを求めて行動範囲を広げ、親離れしたばかりの若グマたちは、自分の新たな居場所を探し始めます。その過程で、人里へ近づいてしまうこともあります。

森の中を歩くクマの親子。子グマは生まれた翌年の初夏、1歳半ほどで親離れする。

 

クマが人里に近づいてしまった時に生ごみなどが放置されていると、クマが「人里にはおいしいものがある」と学習し、執着する原因になってしまいます。夜間巡回や追い払いは「クマを引き寄せない環境」が土台にあって初めて、その効果を発揮します。日々のゴミの管理など、地域にお住まいの皆様、滞在される皆様の行動こそが、軽井沢の安全の確かな基盤となっています。

 

正しい情報と対策を共有しながら、誰もが安心して過ごせる自然豊かな軽井沢町を、みなさまと一緒に目指していきたいと考えています。

今シーズンもご理解とご協力をよろしくお願いいたします。

 

角屋

 

*****軽井沢の取り組みをもっと知りたい方へ*****

軽井沢町が設定しているクマとの境界線や、町の対策については【かるいざわツキノワグマゾーニングマップ】からご確認いただけます。

 

*****クマかな?と思ったら*****

町内で、クマの痕跡を発見したり、気になることがある際は、【クマ識別・通報ガイド】を、ぜひご参考にしてください。

また、【ツキノワグマ目撃・痕跡 通報フォーム】から、Webでの通報が可能です。

みなさまからの情報提供が、科学的根拠のある効果的な対策へとつながります。

あなたのご支援が必要です。野生のクマを未来へ。あなたの力を私たちに貸してください。あなたのご支援が必要です。野生のクマを未来へ。あなたの力を私たちに貸してください。